秩辺
2024/12/01
四日市市より発信しましょう。
「秩辺(ちっぺん)」というツボに行きましょうか。前回の「胞肓」よりも更に下。いかにも臀部って場所です。それなりに肉が分厚いところなのでここを鍼で刺すにはながーいものを使います。長い鍼がズブズブ入っていくのはよそから見てるとなかなか驚きの光景だったりしますが、刺されてる人には見えないところです。
ここで頭痛や肩こりを直してたらそれはそれで驚きです……腰痛改善には使えますが、その中でもどちらかというとより下の方、股関節の方の痛みに使うことが多いです。
さて、太陽膀胱経の背中からお尻のツボはこれで一通り走ってきましたよ!次からは膝から下のツボに移ります。
胞肓
2024/11/30
本日のツボは「胞肓(ほうこう)」これは膀胱の別名なんだそうですな。膀胱の機能を回復させて排尿困難を改善するからこういう名前になったそうです。場所は仙骨の上から2つ目の穴の高さで外側三寸というなかなか分かりにくいところですが、要はお尻の中でもちょい上くらいのあの辺です……って、余計わからないか?
一応腰痛の方にも効果はあるという話ですが、個人的な体験ではもっと下の方、太腿の痛みを改善することが多いように思うのです。というのも大臀筋、中殿筋、小臀筋という臀部の筋肉全部を狙えるツボなんですよ。ここら辺、足の動きに関わってくる筋肉でもあるのでそういうのが理由なのかなと考えはします。肩こりや頭痛はまた今度。
志室
2024/11/20
「志室(ししつ)」というツボに行きます。場所は第二腰椎棘突起下の高さで外方三寸。
こいつも腰痛に有効だとされてます。場所からそのままって感じです。特に力が出なくてだるーい感じの痛みのときは、以前に紹介した「委中」(膝の裏にあるツボです)と合わせて使うことでいい感じになるそうですよ。
それ以外だと遺精や排尿困難と言った下の方の効能…むくみにもいいんだとか。肩こり、頭痛はまだまだですわ。さて、この先はこのまま降りていって臀部の方にまで行きますよ。
肓門
2024/11/10
四日市市より失礼します。
今日のツボは「肓門(こうもん)」高さは第一腰椎の棘突起下で外側三寸です。写真は分身の術です。
こいつの効能は……もちろん場所から腰痛に効くとも言えますが、上腹部の痛みや便秘に有効だという話の方が目立ちますね。乳腺炎をこんなところでなんとかしてるって話もあります。こんな腰の方で治しちゃうって、最初に見つけた人は何をやってたんですか。
頭痛肩こりはまだ旅行中です。次行こう!
胃倉
2024/11/01
四日市市より発信しています。
「胃倉(いそう)」というツボに行きましょうか。名前からしてそのままな感じ、こいつは胃に効くツボとされています。あと、この高さまで降りてくればようやく腰痛改善にも手が届きそうです。第12胸椎棘突起下の外方三寸!
腰が痛いという人の中でもどちらかと言えばちょっと上の方が痛い時なんかはここらを狙うことになるでしょう。もちろん原因が何かは見定めねばなりませぬが、筋肉的な意味ならばここでは広背筋という大きな筋肉が狙えるところ。いい感じに刺激すればきっと姿勢も良くなってお腹も引き締まってくれて……
……そう言えばここも豊胸のツボだとかてきとうなこと言って押してる奴がいたなぁ…くびれって意味じゃ完全に間違いとは言えないんだけど、それで良かったのか……?
頭痛、肩こりは旅行中です。また今度!
意舎
2024/10/30
四日市市より発信していきますぞ。
本日は「意舎(いしゃ)」というツボ。第11胸椎棘突起下の高さで外方三寸にありますよ。主に嘔吐や下痢に対処するためのツボである、と割とシンプルなところです。食欲不振も改善してくれるみたいです。栄養をしっかりとれるようになればいろんな病に対処できます……とは、「脾兪」の時もお話ししたでしょうか。その脾兪はこの「意舎」のすぐ隣にあるんですよ。ちょいと遠回りですが、他のツボと比べればもっと早く巡り巡って頭痛肩こり腰痛にも効く順番が回ってくるかもしれないツボです。
糖尿病や黄疸にも有効と言われる時はあるみたいです。
陽綱
2024/10/20
四日市市より発信します!
次は第十胸椎棘突起下の高さで外側三寸、「陽綱(ようこう)」であります。こいつには腹痛とか下痢とかをなんとかするらしいです。糖尿病までなんとかするって話もあるくらい。確かにインスリンもない時代はこういうところでなんとかするしかなかったのでしょう。それにしたってツボを一つ一つ試していったんでしょうか。
頭痛肩こり腰痛改善はまだお休み中です。
魂門
2024/10/10
四日市市より発信だー!
今日は「魂門(こんもん)」というツボです。むむ、こう、今までもどこかで見てきたような似た漢字が並ぶとややこしいですわ。場所は第九胸椎棘突起下の高さで外方三寸。背中が痛いときに使えます。それ以外と脇のところが痛いときにも。下痢、嘔吐、消化不良にもできないことはないですな。ここだけと言わず、他のツボとも組み合わせるといい感じで改善できるかと。
頭痛肩こり腰痛にはまだまだ届きません。もう少し降りていきましょ。
膈関
2024/10/01
四日市市より発信しますよ!
「膈関(かくかん)」というツボにやってきました。第七胸椎棘突起下の高さで外方三寸。ここまでくると横隔膜がすぐそこですな!しゃっくりを止めようと思えばできるかもしれませぬ。あとは吐き気、嘔吐、食欲不振といったものも改善できると言われています。背中をさすって楽になるのはこういうところもあるのかもですな。
頭痛?肩こり?腰痛?いずれに対しても半端な感じ……もっと別のツボに行きましょ。
譩譆
2024/09/30
四日市市より発信です!
「譩譆(いき)」というツボに行ってみましょう。あぁ、また横棒がいっぱいのやってきました。大丈夫ですか、文字は潰れていませんか。
「譩譆」というのはため息の音を示す言葉だそうですよ。昔のお医者さんがこのツボの場所に手を当てて患者さんにため息をさせた時、その手に何かを感じたそうでして。その場所がこのツボになったのです。第六胸椎棘突起下の外方三寸。
ふむ、そんな話から生まれたせいか、ここのツボの効能も呼吸関連のものが並びます。咳、喘息以外だと熱病やめまいや鼻血といったもの。頭痛が起きてもおかしくはない感じ……。肩こり腰痛にはどうしてもまだ半端な位置とりであります。先にいきましょう。
神堂
2024/09/20
四日市市より発信し続けています。
「神堂(しんどう)」というツボです。これまでにも神様の名を持つツボはありましたがこの背中にも神様がいるようです。ですがここの効能はシンプル。心臓病に有効だという結構強烈な話以外だと、咳や喘息、背中の痛みといったものです。背中の痛みを改善…というのは、ギリギリ肩こりと言えなくはない……か?
心臓の痛みでヤバい時は素直に鍼灸院より病院に行ってみてください。
膏肓
2024/09/10
四日市市より発信です。
「膏肓」というツボにやってきました。場所は第四胸椎棘突起下の外側三寸。さて、横棒を何本書けばいい漢字なんでしょ。こういうのにはほんと弱いんですよ僕。
効能としてはここでも喘息や咳のような肺疾患、それと健忘症や消化不良、遺精と行った感じで結構バラエティに富んでます。一応僧帽筋にアプローチはできるんですが、場所が肩よりはちょっと下になってきているので肩こりをどうこう、というには遠いツボでしょう。腰痛にしても頭痛にしても距離的には中途半端です。離れていてもなんとか改善してしまうツボは今までもたくさんあったので油断はできませぬ。
魄戸
2024/09/01
四日市市より発信しています!
今日は第三胸椎棘突起下の高さで外側三寸。その名は「魄戸(はくこ)」こりゃまた難しい漢字ではないんですがあまり書かない漢字です。「魄」はここでは肺のこと。ここに鍼を刺すと咳や呼吸困難が治るからこの名前になったそうです。すげえ!
場所的にはまだ肩甲骨の間、菱形筋や僧帽筋にまだまだ届きますので、腰痛は無理ですが肩こりや首のこりを改善できるでしょう。そのついでで頭痛が治るくらいだったらあり得そうです。
昔、ここを豊胸のツボだといって悪巧みしている奴がいましたが……元気にしてるかなぁ。大きくなったように見えるのは多分姿勢が良くなったからじゃないか……?
附分
2024/08/30
四日市市よりお話ししましょう。
今回お話しするのは「附分(ふぶん)」というツボ。場所は第二胸椎棘突起下の高さで外側三寸のところです。胸椎も三寸も何度か出てきた基準ですが覚えてますかい。忘れてても大丈夫、ここは厳密に語るところではないので大体この辺って感じでいいですよ。細かいことが気になる方は鍼灸学校へ行きましょ!そして鍼灸の未来を支えるのだ~!
ここには肩の動きに関わる菱形筋って筋肉があります。あと僧帽筋も。なのでダイレクトに肩こりに効くツボと言えます。場所も肩甲骨の内側のはず、人によっては鉄みたいに硬くなってたりしますぞ。
あとは腕の麻痺だとか、肩だけでなく首の方のこりもここから届くようです。このあたりの血行が良くなるだけでも頭痛が治ったりしますから動かせる範囲で動かしていきたいです。腰痛はまだ先の話。さて、ここからは外側三寸のまま骨を一つずつ降りていきます。
委中
2024/08/20
四日市市より発信しているぜ。
「委中(いちゅう)」というツボにやってまいりました。これは膝の裏側、ど真ん中にありますぜ。こんなところにあっても、またしても腰痛を改善できるんだと言われているツボです。東洋医学の世界で考えても、なぜか腰痛改善でこのツボは割とメジャーな選択肢になり得ますな。
そうそう、このツボの場所はここから下のツボを選ぶときに基準になりやすいツボです。「委中」から下へ何寸か~?という感じで。要は膝の裏側からってこと。覚えておくとお得です。
動脈が近くを通っているのでうまく温めれば足の冷えとかにも対応できます。あとは下肢麻痺、片麻痺でも使うときはあるそうです。腹痛や吐瀉にも使えるそうですな…割と万能であります。でも頭痛や肩こりには届きませぬ。腰のあたりの痛みや歪みが上のところに波及するのはあり得ますから、間接的アプローチですね。
さて、次のツボなんですが……一度背中に戻ってしまいます。なんでこんな面倒なことをするんですかって問い詰めたくても経絡経穴の長い歴史の話の前じゃ無理な話です。ともかく、一度高さは背中の第二胸椎のところまで戻らなきゃいけません。そういうふうに決まってしまっているみたいなのでお付き合いください。タイムマシンをお持ちの方はうまいこと歴史を修正して分かりやすくしておいてくださいまし。
委陽
2024/08/10
四日市市より発信しますからね。
今日のツボは「委陽(いよう)」場所は膝の裏側の中でも外側の方です。ちょうど大腿二頭筋という筋肉の腱があるでしょう。その腱よりかは内側です。
こんな足まで来ましたがまだまだ腰痛を改善できると言われるツボです。張ったような感じの痛みに効くんだとか。他に足の痙攣に痛み、排尿困難がここでもアプローチできると。
肩こり頭痛?まだまだ旅に出ていますな。次いきましょ。
浮郄
2024/08/01
四日市市より発信だっ!
今回のツボ、「浮郄(ふげき)」って名前です。膝の裏側にあるツボなんですが、似たようなところにあと二つツボがあるんですよね。なかなかややこしいところです。
とりあえず、膝を曲げたらできるシワ。その真ん中から上に一寸ですよ。一応凹んでいるはずですが、ここら辺全部凹んでいるのでわかりにくいかもです。
ここで改善するのは痛みというより痺れのような物だそうです。足や臀部のあたりの痺れ……寒くなると余計にここら辺が痺れる人がいると聞いたこともあります。試してみますか?
頭痛肩こり腰痛はまた今度。
殷門
2024/07/30
四日市市より発信中!
今回は「殷門(いんもん)」というツボ。また見慣れない漢字ですな。「殷」というのは大きいとか赤いとか、深いとか厚いとかいう意味があるのですよ。あとは正中っていう、中央を意味することもあります。場所は確かに、それなりに分厚いはずの太腿の中央辺り。赤いってのは血液のことで、もっといえばアザみたいな赤くて黒い血液の滞ってる物を示してます。このツボではそういう血の滞りを治せるんだっていう話があるからこんな名前になったそうです。
腰からは離れてきていますが、こんなところでも腰痛が改善するんだと言われています。ぎっくり腰に効くんだというもっと具体的な名前が出てくる時もあります。さらに上、背中の方の痛みにも効くんだって話も。痛みとこりは別物でしょうけど、ギリギリ肩こりにも効くんでしょうか。頭痛には届かないようですけど届いても良いんじゃないかな。
承扶
2024/07/20
四日市市より愛を込めて。
本日は「承扶(しょうふ )」というツボにいきましょう。ちょうど、お尻の下あたりにあるツボです。
簡単な漢字ではありますが二文字目は見慣れません。「承」は「受ける」の意味、「扶」は扶助するという意味があります。なるほどここは太ももの始まり、体を支えて助けているところだからこんな名前なのか……と思いきや。
正しくは寒さで臀部が激痛を発したときにここに刺すと痛みが楽になって杖が必要なくなる、つまり人や物の支持を受けなくてもよくなる、だから「承扶」という名前になったそうです。そんなストーリーと設定があったの!?
そういうわけでここで改善できるのは臀部の痛み、加えて腰痛にも対処可能とのこと。ですが水着でも着てないと刺せないような場所ですぜ。なに?肩こり?頭痛?治ったら面白いかもしれないけどさ……その前に僕が警察に突っ込むことにならないかな?
会陽
2024/07/10
四日市市より発信していますぞ。
「会陽(えよう)」というツボに行きましょう。場所は……皆様、「尾骨」という骨はわかりますか?背骨をずっと下に辿っていくと最後にある骨、名前の通り尻尾のように臀部にある小さな骨で、触ってみればどこにあるかはわかるくらい体の表面近くにあるはずの骨です。触ってもいい誰かがいるならそれでもいいですが、まずはご自身の体で確認を。
その尾骨の外方五分のところに「会陽」があるのでございますよ。お尻が本当に近いせいか、血便、痔、下痢といったものの改善に有効とされてます。あとはそういう大事なところが異様に痒いってときにも使うそうですな。ここまで降りてくるとようやく腰痛が射程外になるようです。肩こり頭痛は旅に出ました。
下髎
2024/07/01
四日市市よりお話しします。
仙骨にある穴の一番下、それが「下髎(げりょう)」というツボです。ここもまだまだ腰痛に効くんだって話がありますが、だからって腰が辛い人にほとんど服を脱がせるような格好させてここにドーン!って刺すのは多分おかしいと思います。良い子の皆さんは真似しないでください。
ここも排尿困難や便秘のような出す方の疾患、あとは下腹部の痛みにも使えるそうですが、デリケートな場所ですからありふれた痛みに対処するよりはより狙う疾患もデリケートなものにするべきでしょう。頭痛や肩こりをここで改善したら色々とびっくりなので教えてください。
中髎
2024/06/30
四日市市よりお話ししましょ。
お次は「中髎(ちゅうりょう)」というツボです。仙骨にある穴の、上から三番目ですね。骨が透視できる人はすぐにわかると思いますが、そうでないなら当てるのはちょっと面倒なところにあるツボです。
解剖学に精通している人なら骨の各部分を話しながら、ここが大体「中髎」っていうツボだよ、と説明できるでしょうが、ここではあくまで話題の一つ、雑談ネタの一つみたいな扱いで進めて行きますからね。「お尻のここら辺にあるツボが腰痛にも効くよ~」ってぐらいでいいでしょう。細かいことが気になる方はいつも通りお近くの鍼灸学校へGO!!
腰痛以外だと排尿困難とか便秘の改善といった出す方に関わってくるツボですな。肩こり頭痛は有休です。では次にいきましょ。
次髎
2024/06/20
四日市市より発信してます。
仙骨にある穴を上から順に辿っていきましょう。一番上の穴が前回の「上髎」次の穴がそのまま「次髎(じりょう)」でございます。
「上髎」のときもそうですが、ここらの仙骨の穴には神経が通っていますので、うまく鍼で刺激することで痛みを和らげることができます。なのでここも腰痛改善に有効なツボと言えるでしょう。それとこの付近のツボならお馴染みの月経痛や月経不順とかですね。
頭痛肩こり?ここで治したら面白い話ですが転がってはいない様です。ただ、前に話した「腎兪」のような効能もあり得るツボですので、他のツボと組み合わせたり、原因次第では治せる可能性はあるかと。使い方次第ですな。
上髎
2024/06/10
四日市市より発信すっぞー!
さて、本日のツボは「上髎(じょうりょう)」この漢字は経絡経穴を学んでると常連になるものですな。骨にある穴を示すのが「髎」の意味。その中でも上の方ってことです。
お尻のところにある仙骨には小さな穴が開いているのですよ。その穴がそのままツボということです。骨格の模型とかがあるとわかりやすいですね。ない場合はお近くの誰かを骨まで透視してください。
前回までずっと骨の突起に合わせて下がり続けてきたツボですがここでちょっとだけ上に戻ります。効能は…まだまだ腰痛に効くと評判です。でも子宮下垂、月経不順、排尿、排便困難といったものの方がきっとメインでしょう。
頭痛や肩こり改善はまた今度。さて、このまままた少しずつ降りていきましょう。
白環兪
2024/06/02
四日市市より発信するよ。
「白環兪(はっかんゆ)」というツボにいきましょう。場所は第四仙椎棘突起下と同じ高さで外方一寸五分です。
漢字はわかりやすいですが意味は何ぞ?というところ。こいつは比喩とか例えとかいうやつです。「白」はそのまま白色のことで、「環」は金銀財宝みたいな貴重品。男性の精液とか女性の帯下が白色だから、人体の大切な性を抱えて置くところを白環と言ったそうです。
そんな名前なので治せるのも遺精や月経不順とかそういうもの。一応腰痛も改善できるみたいですがそれが目的ならもっと上を狙っているでしょう。肩こり頭痛は旅に出ました。
中膂兪
2024/05/30
四日市市より発信します。
続きましてのツボは「中膂兪(ちゅうりょゆ)」久しぶりにわけわからん漢字がきてくれましたな。この「膂」というのは背骨の両側にある筋肉を示しています。脊柱筋、というと複数の筋肉が該当するのですがいずれも体全体で見れば中央にある筋肉。その筋肉の中にあるからこんな名前になったそうで……いやいや、ここまできた今までのツボもかなり多くが脊柱筋と関わってたと思うよ?!何で今更!?
僕のぼやきは放っておきます。こいつの場所は第三仙椎棘突起下と同じ高さで外方一寸五分。効能は腰痛改善に赤痢や疝気といったものも。肩こり頭痛はまた今度。さあ次に行きましょ。
膀胱兪
2024/05/20
四日市市より発信していきます。
前回から引き続き、第二仙椎棘突起下に行きましょう、その外方一寸五分です。「膀胱兪」というツボに到着します。
名前の通り膀胱が近くて膀胱の病を治せるからこんな名前に。尿閉、遺尿、ついでに下痢や便秘も改善できるみたいですよ。ついでにここまで降りても腰痛にはまだ届くみたいですな。肩こり頭痛はしばらく忘れてください。
小腸兪
2024/05/10
四日市市より発信しますね。
以前に背骨の並ぶ順番を上から頸椎、胸椎、腰椎と説明しました。その下にはお尻とか坐骨がありますな。触ってもらうとわかると思いますがここも中央部分は背骨みたいに凸凹していると思います。「仙椎」っていわれるところです。で、そのとんがってるところの下が「棘突起下」まずは第一仙椎棘突起下に行きましょ。その外方一寸五分にまだツボがあります。「小腸兪(しょうちょうゆ)」です。
ここで改善できる痛みというのは腰よりも腹部の方が多いみたいですね。腰痛も治せます。あとは遺精、遺尿、血尿、赤痢と、だいたいここらへんのツボにはよくでてくる効能です。
頭痛?肩こり?それはないですが、腹痛とセットにそういうのが出てくる人はいそうなもんです。
関元兪
2024/05/01
四日市市より発信していますぜ。
今日は「関元兪(かんげんゆ)」高さは第五腰椎棘突起下でその外方一寸五分です。ここも腰痛に効きますが、だいぶ下の方になってきたということで下痢や排尿困難、月経痛にも改善が見込めるツボの様ですぞ。僕個人としてはここを温めるとふわあああああってしてきます。ふわあああああって。他に例えようがない感覚です。
頭痛肩こりは縁遠いですわ。次行きましょ。
大腸兪
2024/04/30
四日市市より発信するからなー!
次は第四腰椎の高さまで下がりましょう。そこの外方一寸五分、「大腸兪(だいちょうゆ)」があります。
場所からそのまま腰痛改善にも使えるツボですが、こんな名前がついている通り腹痛とか下痢とか便秘とか、そういうものにも効くと言われるツボですな。うまいこと鍼を刺すとだるくて暖かい感じが足の方まで広がったりするんですって。心地いいらしいですよ?
頭痛肩こりは射程外の様。これから先は臀部を通った後足のほうに行きますし、しばらくは縁遠い生活になりますな。
気海兪
2024/04/20
四日市市より発信だ。
第三腰椎の高さで外方一寸五分。そこに「気海兪(きかいゆ)」があります。僕は勝手にSFちっくな機械部分が多いサイボーグが入る温泉を想像してました。全然違います。
場所が場所だけにここは腰痛改善のツボです。人によっては鉄みたいにカッチカチになってますよここ。日々之精進、柔軟してすごしましょう。
頭痛や肩こりには届かないみたい。前回の「腎兪」と比べるとだいぶ静かですわ…。
腎兪
2024/04/10
四日市市より発信ですぞ。
今日は「腎兪(じんゆ)」に行ってみましょう。場所は第二腰椎棘突起下の高さで外方一寸五分ですよ。流派によって場所はちょっとずれるみたいです。
「脾兪」の時に、脾は栄養を取り込んで体のいろんなところを支えてる、と書きましたが、腎もまた身体を…とくに根底から支えているものだと東洋医学では考えます。全能ではないにしても何かと万能なところであります。
よってここで治せると言われるものは…とにかく色々。腰痛改善の他にはめまいや耳鳴り、聾に浮腫…遺尿とか月経不順とか…以前に出てきた「肝兪」や「心兪」とあわせることで頭痛にも対応できる様です。おそらくは肩こりにも原因次第でなんとかなるんじゃないでしょうか。特に怠くて無力な感じが伴う痛みならば改善が望めそうです。
三焦兪
2024/04/01
四日市市より発信ですよ。
今更ですが背骨の話。背骨って一括りにするこの背中を走ってる僕らの骨は、上から首のあたりの「頸椎」胸のあたりの「胸椎」腰のあたりの「腰椎」ってそのままの名前で分類されてます。それぞれちょっとずつ形が違ったり部分の名前が違ったりしますが、これを覚えるのはこのお知らせブログには関係ない話題です。
これからのツボは腰椎という骨の高さが基準になってくるのです。要は前回までの第十二胸椎の続きです。第一腰椎の高さ、外方一寸五分。そこに「三焦兪(さんしょうゆ)」というツボがあります。
三焦と聞いて僕が最初に思いついたのはなぜか三葉虫でした。三以外は何一つあってないのになんででしょう。自分でもわかりません。東洋的にも三焦って何?って聞かれてサラッと答えるのはちょっと難しいところかもです。なので僕は説明しません。別に面倒だからじゃないですよ。いやほんと。気になる方は僕の鍼灸院に来てね(広告)鍼灸学校に行くのもいいぞ!
ここの効能は……まだ胃が近いおかげか消化不良や嘔吐、下痢といったものにまだまだ効くツボの様です。頭痛肩こりまでは届きませんが…ようやく腰痛への直接的なアプローチが可能になってきますね。ここに鍼を刺すだけで人によっては眠ってしまうほど心地よいそうです。おやすみなさい…。
胃兪
2024/03/30
四日市市より発信しますぜ。
次は「胃兪(いゆ)」というツボです。第12胸椎棘突起下の高さで外方一寸五分。名前の通り、胃の異常をなんとかするというツボですね。胃痛とか消化不良とかそういうのです。
胃だって食べ物を取り込む入り口になるはずのものですが、東洋医学の世界だと脾の方が最初に習ってわりかしテストにも出やすいくらい重視されてます。こっちのツボで狙える効能は限定的っぽいです。脾兪と同じ理屈で、めぐりめぐって頭痛も肩こりも腰痛もなんとか改善するんじゃないって考える時はあります。
さて、そろそろ腰に届きそうですな……。
脾兪
2024/03/20
四日市市より発信中!
本日のツボは「脾兪(ひゆ)」場所は第11胸椎棘突起下の高さで外方一寸五分です。
東洋医学の世界じゃ脾っていうのは栄養補給に関わってきて、体のいろんなところを支えている器官です。栄養を摂る最初のところが崩れればいろんな病気になりえるわけで。だからここを健康に保つだけでもいろいろな病気にかかりにくくなるわけです。だから好きなものを食べるっているのは一種健康のためには真理になり得ますな。ひゃっほう!
効能としては消化不良や嘔吐や下痢といったものですが、間接的には本当にいろんなことに関わってくるものでもあります。めぐりめぐれば頭痛や肩こり腰痛も改善できるかもしれません。何が影響を与えているのか、風が吹けば桶屋が儲かる的なアレです。アレほど回り道はしないでしょう。
変わったものだと不眠症をここで何とかするという話がありますね。特に元気がなくて眠ることもできないってタイプには有効そうです。
胆兪
2024/03/10
四日市市より発信しています。
「胆兪(たんゆ)」に行ってみましょう。第十胸椎棘突起下の高さ、一寸五分外側ですよ。これはちょっと味覚が変わった時……口の中が苦く感じる時にここが使えるらしいです。他には黄疸とか。前回の「肝兪」と比べると割と改善効果は限定的ですな。
頭痛肩こり腰痛にもあまり関係は薄い感じ……次行きましょ、次。
肝兪
2024/03/01
四日市市より発信しています。
次のツボは……第九胸椎の高さで外側一寸五分、「肝兪(かんゆ)」というツボです。むむ、注意深い人は気付いてますか。前回の「膈兪」は第七胸椎、今回が第九胸椎、ならば第八胸椎は?……忘れてください。第八胸椎にツボはなかったのです。絶対昔の人は押すなり刺すなり試してると思うけど、何の効果もなかったのかなあ?
「肝兪」の名前の通り肝臓の病を治すとされているツボです。黄疸とか、側腹部が痛いとか。聞いたことありませんが酒飲む前にここ刺激しておけば美味しく飲めるんでしょうかね?僕はお酒は好きですがたくさんは飲めません。誰か試してください。
あとは吐血に鼻血に目の充血…血液関係がまたきてます。めまいに夜盲症といった眼疾患関係も。東洋医学の世界だと「肝」と「目」はすぐ近くの関係なのでなるほどなるほどとたやすく納得してしまうんですが、この背中から目を直すというのもこりゃまた不思議な話です。
頭痛肩こり腰痛の改善には……やはり原因次第ですが頭痛や肩こりなら比較的関係がありそうです。他のツボを合わせて使っていくことになるでしょう。
膈兪
2024/02/20
四日市市より発信しています。
「膈兪(かくゆ)」というツボに来ました。第七胸椎棘突起下の高さです。ここは横隔膜が近いんですな。横隔膜といえば……しゃっくり?ふむ、100回しゃっくりして自爆する前にここを押さえておきましょ。
それ以外にも呼吸関連の何か……咳とか喘息にも有効とされているようです。あとは貧血にもいいという話がありますな。ウサギを使った実験で、このツボを使ったウサギは貧血状態が早く改善したんだとか。ウサギ相手でもツボを見つけるとは!僕としてはそっちの方が驚きですよ。
貧血は辛いです。僕自身は という病気のせいでひどい出血になって貧血状態になっちまいまして。あれはいくら休んでも休み足りないマジでしんどいアレですな。もうずいぶん前のことにはなりましたが、このツボの効能をもっと早く知りたかったところです。
頭痛肩こり腰痛とは縁遠いですが、血液関係が原因でそう言った症状が出てきてもあり得そうな話です。そういう時はここの出番かもしれません。
督兪
2024/02/10
四日市市より発信だー。
「督兪(とくゆ)」というツボに行きましょう。場所は第六胸椎棘突起下の高さで外側一寸五分です。ここの効能にもまだ心部痛や狭心症のような心臓関連があったりしますな。それより目立つのは腹痛、胃痛、腹鳴、ゲップって言ったお腹に関連するもの。お腹や胃の気分が悪いときに背中をさすってもらうのはこの辺りが要因でしょうか。
頭痛肩こり改善はまた今度。腰痛も場所が近づいてきてますがまだまだ先ですね。
心兪
2024/02/01
四日市市より発信しています。
本日は「心兪(しんゆ)」に行きましょう。高さは第五胸椎棘突起下で外側一寸五分です。心と名前がつくだけあって心臓の病気に有効とされています。動悸とか不整脈とかいうやつ。遺精をここでなんとかしてしまうという話もありますな。
頭痛肩こり腰痛への関わりは少ない感じ。ここは前回の「厥陰兪」よりももっと心臓を直接改善していこうという方向性のようです。
厥陰兪
2024/01/30
四日市市より発信します。
どんどん降りて行きましょう。今日は第四胸椎の高さで外側一寸五分のところ「厥陰兪(けついんゆ)」へ……なんですかこの漢字。
この漢字の説明はちょっとややこしいですな。「厥陰」っていうのは「心包」を意味するもので、「心包」とは東洋医学の世界で心臓を包んで守っている器官と思ってもらえれば。その「心包」は肺と心を相互に連絡しているものと考えていたそうです。この下にある……次回紹介するツボが「心兪」なんですよ。そんな位置関係から名付けられたみたいですな。
効能としては心を落ち着かせるものから心部痛、心臓弁膜症のようなものまで。ここら辺は頭痛肩こり腰痛とも直接的な関係は離れてくるところですな。でも心を落ち着かせることでいろんな病にアプローチして改善が見込めます。無関係ってことはないでしょう。
肺兪
2024/01/20
四日市市から発信しています。
本日は第三胸椎棘突起下の高さで外側一寸五分のツボに行きますよ。名前は「肺兪(はいゆ)」その名の通り肺の病をなんとかするらしいツボです。咳とか喘息とかそういうやつ。変わったのだと吐血もなんとかするらしいです。本当ですか?
頭痛やら肩こりやら腰痛とかの改善には、ここを狙うくらいならもっとダイレクトなところを狙うことになるでしょうね。
風門
2024/01/10
四日市市より発信です。
前回の「大杼」が第一胸椎の高さで外側一寸五分でした。そこから順当に下がって行きますよ。次は第二胸椎棘突起下の高さで外側一寸五分。「風門(ふうもん)」というツボです。
ここは風邪が入ってくる入り口と考えられているそうです。なのでここで治すのもほぼほぼ風邪というやつですな。症状を上げていけば咳に悪寒に発熱に頭痛。ついでに肩こりや腰痛だって、風邪と一緒にやってきたものならここで改善できるかもしれません。
風邪のひきはじめとか、ここらをいっぱいお灸をして温めるといい感じに体が楽になります。とは言っても自分でやるのはちと面倒で難しいですな。お近くの鍼灸院へどうぞ。できれば稲垣鍼灸院へどうぞ。隣の耳鼻咽喉科でもいいです(広告)
大杼
2024/01/01
四日市市より発信します。
これからは背中のツボを上から降りて行きましょう。しばらくは背骨のとんがってるところのちょい下を基準に一寸五分離れたところを、背骨の骨を一つずつ下っていく……というペースです。よくわかんない?触ってもいい他人の背骨がありましたらコリコリ触ってみてください。凸凹してると思いますが、その凹んでるところがとんがっているところの下、つまり「棘突起下」になるんです。
そういうわけで、最初は第一胸椎棘突起下と言われる骨の高さで一寸五分外側。「大杼(だいじょ)」というツボですよ。第一胸椎がどこかはいくらか前にここに書いた通り。首を捻って動かしたときに、首の骨である頸椎はちょっと動くんですが、胸椎になるとほとんど動かないのです。そこです。そこから右でも左でもどっち側でもいいので外側に一寸五分です。
……自分で試すのはちょっと分かりにくいかもです。何にせよここらへんのツボは自分で刺激することは少ないと思いますので忘れても大丈夫。話題作り用に大まかな位置だけ見といてください。
ふむ、ここのツボは咳がひどいときに使えるそうですよ。咳を続けるとついつい背中が曲がりがちになりますからね、そこを楽にしてあげるのです。咳が出るってことは……発熱にも効くのだとさ。で、それに伴うような頭痛や肩こりにも改善効果は期待できそうですよ。腰痛はまた今度です。
注意深い人は分かるかもしれませんしこれから先にもちょっと体の調子に気を払ってみてください。風邪のひき始め、寒気がするときとか……この首の後ろあたりがゾクゾクしませんか?それにシャワーを浴びる時とかもここをしっかり温めると全身が温まるとかいうのを感じません?
………感じないの?そうか。早退してもいいかな?
あとは……このツボは「骨会」と分類される時もあるツボでして。骨に関する病はここで対応できるという話があるのです。だからっていきなり骨粗相症が治ったりすることもないでしょうが…骨が関わる関節痛や骨折とかをここで早めに直したり楽にしたりという話はあります。割と便利なツボでございます。
天柱
2023/12/30
四日市市より連絡しましょ。
「天柱(てんちゅう)」というツボにやってきました。これは文字通り、天を支える柱を意味してるんですな。ここで天とは頭のこと。首の後ろの少し上にあるツボなんですが、ちょうど筋肉が始まるところでもありまして、姿勢の悪い人だとここが本当の柱のようにカッチカチだったりします。
ここのコリを和らげることができれば顔の血流も良くなる……ということは美容にもつながるツボかもしれませぬ。もちろん首のこりや頭痛といった頭に関わる何かにも有効ですね。あと、ここもまた鼻閉に効果が望めるとのことで……んー、これまでにもそういうツボがいくつかありましたが、花粉症とかの季節で刺すことになったら、頭の周りがハリセンボンみたいなことになりそうです。
肩こり腰痛に直接的なものはありませんが、やはり間接的には十分あり得るところです。ひとつ面白いのは、常にこのツボを刺激しておけば精神活動が活発になって記憶力が増強できるという話があるところ。できることなら国試前にこの情報を知りたかったですね。まあ合格したんで大丈夫なんですよ。
玉沈
2023/12/20
四日市市より発信しています。
さて今日のツボは。「玉沈(ぎょくちん)」でございます。後頭部にありまして、ちょうど枕で頭を支えているようなところにあるツボです。後頭部を触ってみと多分わかると思いますが……ちょっと凸凹しているところが目印です。
鼻とは前後逆のところにあるのですが、これがまた鼻閉に有効なんだと言われます。東洋医学の世界に慣れていると表裏が逆のところで治療するとか、左右が逆のところで施術するとかは普通にあり得ることなので何もおかしくないのですが、突然冷静になると「なんで?」って思ってしまうことは多いですね。
あと、こいつは目が痛いときにも使えるそうですよ。それと頭痛の改善にも。肩こり腰痛にはまだ来ません。頭というパーツのみで考えれば下の方になるから、腰痛にも届く!……みたいな理屈が成り立たないかなぁ。
絡却
2023/12/10
四日市市より発信します。
本日は「絡却(らっきゃく)」というツボですな。「絡」はここでは充血した状態を指していて、「却」は退却のことです。目の充血をここでなんとかしてしまうからこんな名前になったそうです。
効能は充血に限らず、目に関わる疾患はここで対応できるそうです。あとは耳鳴りとか癪狂とか……場所からそのまま頭痛にも有効とのこと。肩こり腰痛の改善はまだまだですな、もっと降りて行きましょ。
こう、頭のところにグサーーッと刺すのはなんだか怖くもありますが、皮膚に沿うような感じで横向きに、僅かに刺すのですよ。それだけで効果があるって話ですから、やはりツボを見つけた人は器用なもんです。あと、お灸もありです。初めて僕が習った時は髪を燃やしてしまうんじゃないかと怖いものでしたがやれるものでした。
通天
2023/12/01
四日市市より発信しています。
今日は「通天(つうてん)」というツボです。ほぼほぼ頭の一番頂点にあるツボです。
この辺りまで来ていてもまだまだ鼻に対するアプローチができるそうです。主に改善を目指すのは鼻閉に鼻炎に鼻血、あとはめまいと頭痛といったところ。いずれにせよ僕の隣の耳鼻咽喉科に行った方がいいんじゃないかって思ってしまいますが、東洋的に治して行きたい時は我が家へどうぞ。
肩こりや腰痛をここで治すという話はあまり聞きませんが、僕個人の体験的にはあります。なぜかここに刺されて治ったことがあるんですよ。おそらく腰痛の原因がもっと別のところにあったんでしょうね。そういうところを見極めるのも鍼灸師の仕事です。
さて、ここから先のツボは体の後ろの方を通りながら降りて行きますよ。
承光
2023/11/30
四日市市より発信だ。
「承光(しょうこう)」というツボに行きましょう。だんだん頭の頂点に近づいてきますね。前回の「五処」からは一寸五分だけ上に登っています。
こいつの名前の由来はこの場所から来ているみたいです。比較的頭の上の方、つまり天からの光を承受して視力を改善するツボなんだとか。なので目からはちょっと離れてきてますが、効能は視力回復だそうです。ワオ。
あとは場所からそのまま頭痛に効くと。それは分かりやすいですが鼻閉や鼻汁、嘔吐にめまいに胸の煩悶感……おお、漢字に弱い僕は「煩悶」が読めなかったぞ。「火頁門心」って調べて知ったよ。苦しみ悶える感覚。そんなのがここから直せるらしいです。すげえ。
肩こり腰痛?それはまだまだです。
五処
2023/11/20
四日市市より発信しています。
「五処(ごしょ)」というツボに行きましょう。別に漢字は普通なんですがなんでこの名前なの?って聞いてみたら「太陽膀胱経の五番目のツボだから」だそうです。もしかしてネタ切れですか、名付け親は?
場所は前回の「曲差」から上へ五分。一寸の半分が五分、一寸は親指の幅、ですから本当にすぐそこですね。ここでも頭痛を改善できると言われてます。肩こり腰痛は射程外。他に効きそうなのはめまいと……また癇症か!相手を煽って喧嘩を買わせたときにお試しください。勝てるかどうかはあなた次第です。
曲差
2023/11/10
四日市市より発信しますからねー。
今日は「曲差(きょくさ)」というツボにいきましょう。この前の「眉衝」のお隣さんです。
ここで改善できそうなのも、頭痛に加えてめまいやかすみ目。もののついでに鼻汁や鼻血に鼻塞と言った鼻の症状にも有効らしいです。そのせいか別名も「鼻衝」とか名乗っていたり。まあ例によってそういう症状のときは僕の隣の耳鼻咽喉科に行ってください。
一応、「合谷」と合わせて使うことで鼻血に対応できるという話があるそうです。近いとは言え、鼻を直接押さえる事なく対応するとは、やはりツボを見つけていった人はホントに器用なもんです。腰痛?肩こり?まだ関係ないっすよ。次行きましょう、次。
眉衝
2023/11/01
四日市市より発信するぞー。
「眉衝(びしょう)」というツボにやってきました。「眉」という漢字を使う割に場所はおでこを超えちゃってますが、これは眉を動かしたときの筋肉がヒントになります。眉を上下にいっぱい動かしてみると……一緒に動いている筋肉はこのツボのあたりまで動いてません?「衝」は動きのことと「~に対する」っていうなんだか英語の文法のひとつみたいな意味合いがあります。眉に対して動いている、そんなイメージです。
頭にあるってことでそのまま頭痛改善を狙えるツボだそうです。あとはめまいや鼻塞、癇症にも……え?癇症?急に起こり出した人に対面してこのツボをスパーーーンッて刺して鎮めたらカッコ良すぎますよ。皆さんチャンスがあったら狙ってみてください。
肩こり腰痛はまだ先の話です。まずはこのまま頭を巡っていきましょうか。
攅竹
2023/10/31
四日市市より発信しますよ。
前回の「睛明」から顔を登っていきましょう。今度は眉のすぐ横にあるツボ「攅竹(さんちく)」です。こりゃまたちと見慣れない漢字ですね。「攅」は集合するという意味だそうです。「竹」が集まるとはなんぞや?って感じになりますが、この「竹」とは眉毛のことなんだそうで。眉毛の形が竹の葉に似ているからこの漢字を使ったんですって。ツボを名付けた人たちのセンスは実に素敵です。
ここもまだ目が近いですからね。眼精疲労や涙目にかすみ目、目の充血……めまいとか視力の低下にも有効とのこと。あと、頭痛も改善できるって話ですよ。どっちかっていうと熱があるときに併発するようなタイプにいいらしいです。
腰痛やら肩こりはまだまだです。それも熱に併発しているならありかもしれません。が、その時はもっと別のツボを使いましょ。さて、次のツボはもっと上、おでこの上に行きますぞ。
睛明
2023/10/20
四日市市より発信します。
太陽膀胱経最初のツボでございます。目のすぐ横にあるツボ「睛明(せいめい)」に行きましょう。「晴」ではないですよ、「睛」でございます。目を意味する言葉でして、つまり目が明るくなるってこと。それだけ聞くと二次元のキャラっぽく大きくてキラキラした瞳になりそうですがここでは視力をはっきりさせる効果と考えた方がいいですな。北斗神拳っぽく「お前はもう見えている」って言って決めたりしたらカッコいいかな。できる奴がいたら多分神様ですので崇めましょう。
というわけで改善を目指すのは眼精疲労、涙目、かすみ目、目の充血、夜盲症や色盲と見事に目のことばかり。頭痛も肩こりも腰痛も関係ないですな。そもそも場所が場所だけに、下手に鍼を刺すとかえって目が傷ついたりするツボです。良い子の皆さんは絶対に真似しないでください。
太陽膀胱経
2023/10/10
やあ、おはよう。四日市市より連絡中です。
さて、これからは太陽膀胱経という経絡にいきましょうか。こいつは顔から始まって背中を通って足の小指にいく経絡ですよ。僕はこの歌で覚えました(https://www.youtube.com/watch?v=J6B-AyJjpiU)
頭から肩も腰も経由していくので、それぞれの場所で頭痛肩こり腰痛に有効なツボが出てきます。それ以外にもいろんなものがありますな。背中から内臓を刺激するというイメージで、異常のある臓を改善するのにここからアプローチすることもできます。
各種病気に合わせて使えるツボがありまして、実際結構効くんですが、問題は特に背中の方のツボは自分自身では刺激するのが難しいってことですね。砂利道みたいな凸凹したところでゴロゴロすれば多分ツボひとつやふたつくらいヒットすると思いますし、剣山みたいなところでコロコロしたら確実でしょうけど死んじゃいますからね。ピンポイントで狙うなら鍼灸院の出番であります。
さて、その太陽膀胱経の総数は67個!今の更新ペースだと、ここだけで2年くらいかかるんじゃないかな?!このHPは契約から5年くらいで消える予定だから完走できるかどうか微妙だね!
みんな!2年くらい元気でいてくれるか?僕もなるべく元気でいるよ!
聴宮
2023/10/01
四日市市より発信だぁぁぁーーー!
太陽小腸経も最後のツボにきました!その名は「聴宮(ちょうきゅう)」おおよそ、耳のすぐ前にあるツボですよ。ほら、口を開けたら凹むところが耳の前にあるはず、そこです。この近くには他にもツボがあるんですがそれはそのときに説明しましょ。
効能も耳鳴りに耳聾に中耳炎といかにも耳を治すツボという感じで分かりやすいです。僕の鍼灸院の隣に耳鼻咽喉科がありますからまずはそっちに聞いてみたらいいんじゃないかな!
頭痛を改善!…という話は聞きませんがめまいには有効という話がありますね。あとは歯痛もここでなんとかするんだとか。肩こり腰痛は次の経絡に期待しましょう。なんたって、次回からの「太陽膀胱経」は67個もあるツボ群ですから!ひゃっほーーーーう!
顴髎
2023/09/30
四日市市より発信中です。
今日のツボは「顴髎(けんりょう)」ですが……本当にわけわかんない漢字がきましたね。大丈夫ですか、見えますかこの文字。縦棒も横棒もいくつ書けばいいんでしょ。
まずは漢字の説明から。「顴」は頬のことです。わざわざややこしい方の使ったわけです。「髎」は骨の凹んだところ。このツボは頬骨のスレスレの下、凹んでいるところを示しています。単に場所の説明をしている名前。頬に接吻するときとかはここですな。僕の場合は口に行ってましたのでここら辺を狙うことはちっちゃいときに母にかましてた時くらいです。
そんなことはどうでもいいです。ここで改善を目指すものはそのまんま頬の腫れの時、三叉神経痛、顔面麻痺、歯痛と言った感じ。頭痛とはあってるようなあってないようなところです。肩こり腰痛とも離れてますわ。次行きましょ。
天容
2023/09/20
四日市市より発信します。
前回の「天窓」から少し上にいきましょう。顎のエラの近く、耳のすぐ下くらいにあるのが「天容(てんよう)」というツボです。
耳が近づいてきた為か、このツボもまた耳聾に有効とされるようです。あとは耳鳴りに歯痛、喉の痛みを改善するとか。でも気になるのはこのツボの名前の由来でして。
昔の女の人は美貌を飾るときに耳飾りとか耳環をつけたそうですが、それが接触する部位がここになります。で、その繋がりのせいか、容貌に影響を与える顔面部の疾病を治せると考えたそうです。美容のツボとか美人のツボとかてきとうな事を言って売り出せそうですよ。
実際いろんな神経が近くを通っているツボですので上手く刺せばそれなり以上の刺激は期待できるでしょう。このお知らせブログの主なのは頭痛肩こり腰痛なのでスルーしていきます。
天窓
2023/09/10
四日市市より発信しています。
次のツボは「天窓(てんそう)」ですね。首にあるツボです。僧帽筋や胸鎖乳突筋という筋肉が近くにありまして、なので肩こりや首こりに効く……と思いきや。ここで治せるというものは耳鳴りや耳聾といった聴覚障害。
何やら、「天」というのはここでは首の意味、「窓」は耳の穴を意味しているそうで、このツボを使うと耳聾を改善し、通じさせる効果があることからこんな名前がついたそうなんです。確かに耳とはそう離れていないとは言え、首にそんなツボがあると見つけたとは、最初に見つけた人はいったいどうやって研究をしていたんでしょうか。
ツボの流れはだんだん顔に近づいていきます。頭痛肩こり腰痛とは縁遠くなっていますな。
肩中兪
2023/09/01
よーし四日市市より発信だ。
「肩中兪(けんちゅうゆ)」にたどり着きましたよ。名前の似ている前回の「肩外兪」のお隣さん。正確には斜め上のお隣さんです。解剖学的には「第七頸椎棘突起の下方の側二寸」ですがいつも通り僕は極めて簡潔に書いときます。
これもまた肩こり、五十肩改善に良いとされるツボです。お灸をしっかりたくと体があったまってくるいいところです。もののついでに腰痛くらいなんとかしてくれないかと考えますがそこまで都合がいいということはなさそうで。
腰痛や頭痛には届きませんが、咳を楽にする効能は期待できるかもですよ。ひどい咳を繰り返してるとここら辺が丸く曲がってしまいますからね。
肩外兪
2023/08/30
四日市市より発信するんだ。
今回紹介するのは「肩外兪(けんがいゆ)」場所は……これまた面倒ですよ。「第一胸椎棘突起の下の高さで側へ三寸」さてさて第一胸椎棘突起とやらはどこだ?
……背骨っていうのは上から頸椎、胸椎、腰椎の順番で重なっていまして、その胸椎の中で一番上にあるのを探せばいいわけですな。背骨に手を回して触れてみて、そのまま首を左右に捻ってみましょ。頸椎までは動くんですが、第一胸椎はほとんど動かないはずです。そこからおおよその意味が見えてくるかと。
その高ささえわかればあとは横に三寸進むだけ。ここがツボなんだって気づいた昔の人も器用なもんです。肩こり以外だと頸が痛いときに使えるそうです。五十肩なんかでも結構有効なところですよ。
曲垣
2023/08/20
四日市市より発信します!
「曲垣(きょくえん)」と言うツボにやってきました。場所は肩甲骨の内側の端っこ。ここも肩こり改善によく効くツボですぞ。僧帽筋と言う大きな筋肉があるところでもあって、こいつのこりが改善されれば血流もいい感じになって、頭痛とかも治ることがあります。腕も上げやすく動かしやすくなって、いろんな作業が捗ることでしょう。やったね。
個人的にはよく使うツボです。ここらを打鍼で刺激すると周りにふわふわ響いて結構いい気分になれるのです。姿勢悪く座っているとついつい丸くなりがちなところ、一発叩いてリセットしていきましょ。
んー、腰痛にまで有効と言う話は聞きません。やはりここら辺は肩こりのツボなんでしょう。
秉風
2023/08/10
四日市市より発信しています。
今日のツボは「秉風(へいふう)」前回の「天宗」の上の方にあります。肩甲骨のちょっとでっぱってるところでして、背中を鍛えてるタイプの人だとぐりぐり動いて面白いところです。特に水泳の選手とかだと綺麗な背中が見えてそこそこ興奮してきます。ひゃっほう!
しかしまた見慣れない漢字ですね。この「秉」は受け取ることを意味していて、「風」は「風邪」のことなんです。実は風邪を治療するときにもこのツボが重要なんだそうです。特に肩こりが一緒に出てくるような風邪ならベストです。
電機鍼で刺激するときとかに狙うことがあるようで。あれは肩から筋肉を取り出してバンバン叩いたような感じでスッゲーいい気分になります。頭の先まで天気が明るくなる感じ。その体験を考えると頭痛とかにも効くんじゃないかなーって思いはするんですけど、どうなんでしょ。
腰痛はまた今度。肩周りはまだまだツボがありますよ。
天宗
2023/08/01
四日市市より発信していますよ。
「天宗(てんそう)」と言うツボにやってまいりました。肩周りにはまだまだたくさんツボがありますよ。
こいつの場所がまた説明が面倒なところにあります。「棘下縁と肩甲骨下角を結んで上から1/3のところ」って……言葉の意味がわかるとしても自分で指し示すにはちょっと難しいですな。おおよそ、背中にある肩甲骨の大体真ん中あたりにあるんで細かいことはお近くの鍼灸学校へどうぞ。
このツボこそ本当に肩こり特化なツボですぞ。この肩周りのツボでどの筋肉が狙えるのかは国試で狙われるかもしれないポイントだそうです。テストよりも肩こりが気になるならお近くの稲垣鍼灸院へどうぞ(広告)
頭痛や腰痛をこう言うところで治せたら面白い話になりそうですがまた今度にしましょう。次行ってみよう!
臑兪
2023/07/30
四日市市より発信しますよ。
本日のツボは「臑兪(じゅゆ)」久しぶりに来ましたわけわかんない漢字。縦棒何本書けばいいんでしたっけ。でもこれはこのツボの場所を示すそのままな意味合いがあるようです。「臑」は「腕の上の方の一番端」を示す言葉なんだとさ。
肩と言える場所の中でも比較的端っこの方、前回の「肩貞」から上に向かうと肩甲骨の出っ張りにぶつかるはず。その近くにちょっと凹んでるところがあるんです。そこが「臑兪」です。ん?腕の端というより完全に肩?まあ細かいことは気になさるな。
ここには三角筋と棘下筋って言う、国試を見ている人ならそれなりに敏感になりがちな筋肉がある場所です。頭痛腰痛には届かず、やはり肩こりにダイレクトに効くようなツボですな。五十肩もそうです。あとはだるーい痛みだとかしびれ感にも対応できるそうで。なんにせよ主な効き目は肩部の改善ですね。
肩貞
2023/07/20
四日市市より発信しますよ~。
ツボはさらに上に登っていきますよ。「肩貞(けんてい)」でございます。場所は後ろの方の肩なので見るなら鏡を使うか他人の肩を借りる必要があります。指で差すくらいなら一人でもできるはず。腕を気をつけ!って感じでぴったり体にくっつけたら、脇を閉じたシワが出来ますよね?その端っこの近くにあるんですよ。
こいつは文字にも肩が使われている通り、肩こりに効くとされるツボです。実際、「肩貞」と言う名前は「肩部の病気を除去して正しい状態に回復させる」と言う意味があるそうです。肩こりの中でもより細かく指定するなら五十肩のようなもんですな。名前からして肩に特化しているようなイメージ通りで、頭痛や腰痛の改善には間接的なものになってくるでしょう。
ただ、他に何も使えないかと言えばそうでもなく、耳鳴りや聴覚障害と言った耳の症状にもここから届くんだそうです。
小海
2023/07/10
四日市市より発信しています。
ツボの場所は一気に登って肘までいきましょう。古典的な十回クイズで「ピザって十回言って」「じゃあここは?」って聞くとき指差す場所が大体「小海(しょうかい)」と言うツボになるはずです。この十回クイズでピザに引っ張られすぎてマルゲリータと答えたあいつは元気にしてますかね?
以前に「少海」と言うツボもありましたな。漢字がほんの少し違うだけ、場所も近いですけどはっきりと別のツボでございます。
ここのツボの効能は……頭痛に顎関節症に肘関節症。肩の痛みに頬の痛み……ここから上のいろんな痛みに効くみたいですな。肩こりは惜しい感じで腰痛は射程外ってところ。以前に話した「神門」ってツボと合わせると、腕のしびれにも効くそうです。
支正
2023/07/01
四日市市から行ってみよう!
「支正(しせい)」というツボに行ってみましょ。手首から肘に向かって五寸。小指側にある骨を辿っていってください。親指一本の幅が一寸です。うまいこと数えてみて。
こいつもまた頭痛に有効という話がありますぞ。昔の人は頭が痛くなるたびにここらの腕や手をチクチクしてたのでしょうか。熱証にもいいらしいです。それと、癪狂にも……癪狂ってなんだ?なんて読むの?「てんきょう」?それもツボでなんとかしようとしたのか。実際のところどのくらい治したんでしょうか?肩こり腰痛はまた今度…。
腕の痛みに効くよ、というのは場所からそのままと言う感じですが、それ以外にめまいと糖尿病もなんとかなるんだと言う話があります。まじで?
養老
2023/06/30
四日市市より発信しています。
手首周りにはまだツボがありますよ。次は「養老(ようろう)」です。養老とは敬老の意味、あるいは老後を安らかに過ごすこと。このツボは肩こり…というより、肩の痛みや腕の痛み、腰痛、目が見えなくなったり耳が遠くなったりするような年を重ねると出てくる症状を改善すると言われているツボなのです。ここに鍼を刺すことで寿命延命健康増進ができると。だからこんな名前になったそうですわ。
気になる方もいらっしゃるかもですが、これまたツボの場所の説明が面倒です。解剖学的には「尺骨頭の橈側縁の陥凹中」とりあえず掌を自分の胸に向けて、小指側の手首にある下の方で出っ張りからちょっと内側に……よくわからん?んーっとね、こう、手首をそらした方に曲げたときに出てくシワから、肘のほうに向かって一寸、小指側の手首のところにちょっと凹んでいるところはないですか?そこなんですよ……。
なんにせよ肩こり腰痛には有効と言えるところ、特に歳を重ねて出てきたような症状なら期待できるかもです。頭痛のことは明記されていませんが効いてもおかしくないよ?
陽谷
2023/06/20
これを書いている時は確かに四日市市にいるんですが、これが投稿される時は果たしてどこにいるのだろうか……
はい、本日は「陽谷(ようこく)」というツボです。前回の「腕骨」より手首に近いところにありますな。というか手首そのものですな。なので手首が痛いときにここをどうぞ。……そのまんまだわ。
他にはめまいや眼痛、耳鳴りにも有効だという話が。頭痛の改善とは微妙にかすっているような外れているようなものが並びます。肩こり腰痛にはもっとずれてる感じ……。こういうところで直してみてもいいと思うんだけどなぁ。
腕骨
2023/06/10
四日市市よりお願いしまーす!
本日のツボは「腕骨(わんこつ)」なんだか言葉のノリが腕白に近くて元気な感じですがあんまり関係ないです。ここで改善するのは頭痛に加えて黄疸や熱病に脇の痛みと言ったもの。肩こり腰痛はまたハブられてますな。いや別にこの腕骨君が省きたくて省いたわけじゃないと思います。
以前に「足三里」というツボを通ったのは覚えてますかな?ここと足三里を組み合わせることで糖尿病に対応するという話もあるそうですぞ。
問題は場所をどう伝えればいいのかってことで。「第五中手骨底と三角骨の間の陥凹部」って言ってすぐにここでーすって分かります?そりゃ勉強してる人なら普通にわかるでしょうけどそうじゃないならどう言えばいいのか。手首の中でも小指側で、ちょっとだけ指寄りに……ほら、骨が出っ張ってるところがありませんか?そこから小指寄りのところで……むむむ。やっぱり僕の鍼灸院に来てくださいそこで説明します。
後渓
2023/06/01
四日市市より発信中。
前の後には後ろがある……と言うわけで本日のツボは「後渓(こうけい)」ですよ。
場所は……もしも手相を知っている人なら比較的楽に定められます。「感情線」って言われるシワの一番小指側と言えばほぼ正解の場所になるはずです。ここも頭痛の改善に良いとされるツボです。ここしばらく頭痛に有効なものが並んでます。まとめて刺したらいい感じにスッキリするでしょうか。肩こり腰痛には、いつも通り間接的アプローチになるかと。
他には鼻血に耳鳴り、聴覚障害に……寝違いに効くと言う話もあるそうです。おそらくずっと後の紹介になりますが、他にも寝違いに有効なツボはあります。昔から人類は寝違いに苦しんでいたのだ。
他に面白いものだとマラリアに効くと言う話が。昔の人はあれもツボでなんとかしようとしていたようですね。
前谷
2023/05/30
四日市市より発信です。
太陽小腸経はまず小指の骨に沿って登っていきます。次のツボは「前谷(ぜんこく)」おおよそ小指の根本にあるツボですね。
このツボには指先の力加減や動き、肘や肩の動きも良くすると言う評判もあるそうで……個人的にはナノブロックを組み立てるときにそこらへんの器用さが必要に感じるのでそう言うときにちょっと刺すといいのかも。あるいはボールを投げる前に事前にここを刺激しておけばもっと器用なボールが投げられるかもしれません。知らんけど。やってみる?僕の甥っ子もものを投げるのはきっと好き。フリスビーでもやってみますか。
それ以外だとここも頭痛に有効と言われるツボです。眼痛や耳鳴りと言った頭に関わる症状にも有効なんですって。そう言う症状は肩こり腰痛が併発する時もありますし、原因がこっちの方にあればまとめて改善できるかもしれません。
少沢
2023/05/20
四日市市より発信。
では太陽小腸経最初のツボにいきましょ。「少沢(しょうたく)」でございます。こいつは小指の爪の外斜め下にあるんですよ。右手でしたら手の甲を見るように指を広げて小指を見てください。その爪のすぐ右下にあります。わけわからんって人はいつも通り僕の鍼灸院に来てください。
それなりに刺激の強いツボですよ。喉の痛みに中風、乳腺炎もここで治そうとするらしいです。それと頭痛の改善にもここがいいんだとか。こんな小指の端っこの方で治そうとしたとは、ツボを見つけた人は頭がいいのか捻くれているのか。
ほら、指を広げて手を見た時、なんとなーくその手のひらとゆびで人を形作ろうとしたら……中指が頭になって、人差し指と薬指が腕になって、親指と小指が足になりませんかね? すると足に相当するところで頭の痛みを治す、みたいな……ひねくれてる? まあそんな僕の想像は歴史ある経絡経穴からすればどうでもいいのです。
肩こり腰痛には届きませんが、肩の周りはこれから通っていく経絡ですし、そういうところのコリに効いてもおかしくはなさそうです。
太陽小腸経
2023/05/10
四日市市より発信ですよー!
これからは「太陽小腸経」と言う経絡を巡っていきます。僕が覚えたやり方はいつも通り歌から。(https://www.youtube.com/watch?v=wyKlOhwlpBk)
こいつは小指から始まって、小指側の腕を通って肩を回り顔まで流れていく感じですな。名前の通り腸の異常に有効……かと思いきや、その道のりから肩こりや頭痛の改善に有効とされる部分がずいぶん多いです。背中の方のツボを自分でやるのは難しいですが、手の方にあるのはわりかし狙いやすいですし、色々いじってみるのもいいかもしれませんぞ。腰痛の方はどうかな?万能な働きのあるところもあるのでやりようはあります。
全然関係ないけどこの小腸経を紹介してる今僕の手に持っている本の中でモデルになってる女の子がつり目でミステリアスな感じのツインテールで色々とこっちの別のツボをくすぐってきます。(*註:画像とは関係ありません)うへへへへへ。
全部で19個のツボです。では、小指から登っていくとしましょう。
少衝
2023/05/01
四日市市より発信しますねー。
少陰心経の最後のツボ、「少衝(しょうしょう)」です。小指の爪の近くにあるツボでしてね。こう、手を広げて、甲の方から小指の爪を見てくださいな。右手だったら、その爪のすぐ左下にあるのです。左手だったら右下です。
ここの効能は動悸、心部痛、胸肋痛、狭心症と心に関わるものが多いですな。熱による昏迷にも効くと言う話がありますがそりゃすごい熱じゃないのか。何かまずい感染症だったら大変ですからまず冷静に調べてくださいよ。
総じてここで対応するのは頭痛肩こり腰痛どころではない症状です。そういうのの改善は次の経絡に任せましょう。
少府
2023/04/30
四日市市より発信しています。
ツボは手にあるツボ、「少府(しょうふ)」にたどり着きました。これの場所はそう難しくありません。手を握った時、小指の先端が当たるところが「少府」です。
ここ以外にも手のひらにはツボがあります。鍼を軽ーく刺すと人わりと暖かい感じが広がっていい気分になりますよ。主治となり改善するのは少陰心経らしく心部痛とか狭心症ですが……あれ?じゃあここを刺して気持ちいい僕はもしかして何か心臓にまずいものを抱えているのかッ!?
ほかには排尿困難や小指に痙攣がある時、痒みを感じる時に使えるそうです。東洋医学に慣れてるとそうだろうねえと勝手に納得するのですが、急に冷静になるとなんでこんな手のひらを刺激してそう言うのを治してしまうのか不思議なもんです。
頭痛肩こり腰痛に直接的な関係は薄い感じ。さあさあ、少陰心経もあと少しですぞ。
神門
2023/04/20
四日市市より発信しますねー。
本日のツボは「神門」ついに神様がツボに来ちゃいました。「通里」のときに天使が来そうな話をしましたがそれも飛び越えた感じですね。経絡経穴で動物園どころじゃない騒ぎです。
場所は手首にあります。昔からそれなりに重要視されたツボらしくて、細かい場所は流派によって変わってくるそうです。大まかな場所はいつも通り一緒にアップロードする画像を参照してください。
このツボは特に心を落ち着かせる効能が強いようですよ。鍼を刺すとちょいと痺れを感じる時もあるところですがしっかり効果はあるようです。あとは健忘や不眠症、脇の痛みにも届くようで…肩こりには届かないですが、例によって間接的アプローチで頭痛も腰痛もなんとか改善する可能性はあります。何事もその症状の原因次第ですな。
そしてここもまた目の黄ばみに効くのだとか。アナキン・スカイウォーカーは義手になってたから多分ここは狙ってもあまり意味はないか…?
陰郄
2023/04/10
四日市市より発信するのです。
今日は「陰郄(いんげき)」と言うツボです。少陰心経のライン上、手首のシワから肘の方へ五分だけ進んだところにあります。ここの効能は心部痛に鼻出血に盗汗の改善……
「盗汗」という言葉を僕は鍼灸学校に入学するまで知りませんでしたがどうですか?当時教えてくれた先生は僕ら生徒にどんな意味だと思うか聞いてきました。汗を盗むってことは全然汗が出ないことなんじゃないかって僕は考えましたがもちろん違います。じゃあ泥棒が出す汗だから緊張と運動と冷や汗と全部混じった感じのアレですかと考えましたがそれも違いました。正解は寝汗のことです。盗人が活動していそうな時間にかく汗、と言う理屈だそうですな。
ここのツボもそれなりに心を落ち着かせる効果はあるらしいです。頭痛肩こり腰痛には関節的アプローチになるでしょう。
通里
2023/04/01
四日市市より発信だぁ。
前回のように手首のシワから肘に向かって数えます。一寸だけ行けば「通里」(つうり)」というツボに到着。霊道から立った五分しか離れていませんが、めまいや突発性失語症とか喉の痛みとか言ってるんですよ。ほんの少し場所が違うだけで効能が違うのもよくぞ見つけるもんです。
あと、ここの別名が「千金翼」と言うそうです。今度は翼が生えてきました。いよいよ天使になるのも近いか!
霊道
2023/03/30
はい、四日市市より発信です。
今回紹介するのは「霊道(れいどう)」場所は手首近くまで進みます。こう、手のひらを自分にむけたとき、手首にシワがあると思います。そのシワの小指側……右手を見ていたら左側ですね。そこから肘のほうに向かって一寸五分というところにあります。よくわからない?僕の鍼灸院に来てくれたら説明するよ!
ここから先のいくつかのツボは各駅停車のように並んでいます。ものぐさな人なら全部まとめてひとつにしてしまうところでしょう。でもツボを見つけた人はそうではなかったみたいですね。
ここの効能は狭心症のような心臓病に突発性失語症や精神科疾患といったものが並びます。前回の「少海」と同じく心を落ち着かせるのも期待できるみたいですから、そういうのに伴うタイプの頭痛とかなら改善できるのかもしれません。肩こり腰痛も同様ですな。全然関係ないですが今さっき肩こりって打とうとして片恋って書きました。突然切なくなってきましたよ。
少海
2023/03/20
四日市市より発信さ~。
前回でもちょっとだけ触れた「少海(しょうかい)」というツボです。見つけ方は簡単で、肘を最大まで曲げてくださいな。肘関節のところにシワができてると思いますが、その端っこです。
ここは狭心症に有効という話のほかに、心を落ち着かせたり不眠症を改善したりする効果があるそうですよ。神経的には尺骨神経や正中神経が通るところ、国試で頑張る人なら何かと敏感になりやすい名の神経が揃ってます。
また、以前に話していたツボ「合谷」と合わせることで歯痛にも対処できると言われています。やはり関節周りには色々と研究されたツボがあるもんですな。
しかし頭痛や肩こりや腰痛には関係が薄そうな。出番があるのは、あえていうなら心が落ち着かないせいでそういう症状ができるときでしょうか。
青霊
2023/03/10
四日市市より発信しますぜ。
続いてのツボに行きましょう。「青霊(せいれい)」というツボです。青い幽霊とは怖そうな話です。ここにくるまでのツボにも兎やら虎やらがいて、鬼も出てきていましたがついに幽霊です。
ここでいう「青」は痛みのことで、「霊」は病を治すのにあらたかである、という意味だそうです。「あらたか」なんて言葉自体また調べなきゃいけない連鎖が続きますが、要は効果抜群ってことですな。このツボは頭や胸や腕が痛いときに使うことができるツボなんだそうですよ。やったぜ、久々に頭痛改善に有効なツボが出てきました!
胸だけでなく背中の方の痛みにも有効のようです。肩こりにも使えるかもしれませんね。腰痛には届かないみたい。
ただし、ツボの場所を見つけるのはちょっと面倒ですよ。この次のツボが「少海」なんですが、そこと前回の「極泉」を結んだ線上の、「少海」から三寸というのです。「極泉」から数えたら六寸のところ。おおよそ、一寸は親指の幅、三寸は人差し指から小指までを並べたときの幅です。すぐそこに上腕二頭筋があって、強い人ならその盛り上がっている筋肉のちょうど端にあるはずです。
極泉
2023/03/01
四日市市より発信!
少陰心経最初のツボです。「極泉(きょくせん)」場所は……脇の下、ど真ん中。主にここで治すのは胸や脇の痛みに加えて狭心症に頸部のリンパ節結核、肘の冷感と目の黄ばみ……目の黄ばみ?
僕の場合、黄色い目で思いつくのはスターウォーズエピソード3でアナキン・スカイウォーカーが惑星ムスタファーで分離主義者の幹部を抹殺するときに見せた、闇落ちするあの黄色の目ですが……もしかしてここのツボを使ったらライトサイドに戻せたんでしょうか。いやしかしそんな簡単に脇なんて見せてくれませんね。刺す前にまず斬り刻まれているでしょう。
以前から話している通りくすぐりに弱い僕は、ここはもう完全にクリティカルヒットです。闇だの光だの、頭痛も肩こりも腰痛も全部笑いで吹き飛んでしまうでしょう。ある意味改善だと言えなくもない……のか?笑うことは体にきっといいです。
少陰心経
2023/02/20
四日市市より発信して行きましょう。
いつも通り、経絡経穴を僕は歌で覚えていました。これから始まる「少陰心経」はこちらです。(https://www.youtube.com/watch?v=TQPNtnuDc40)
こいつは胸……というよりも脇の下あたりに最初のツボがあって、そこから腕を通って手の先へ向かいます。最初に話していた「太陰肺経」は親指のほうに向かいましたが、この「少陰心経」は小指の方へ流れていく通路です。
そして名前に「心経」とある通り、これは心臓に関わることが多いツボが並びます。このお知らせブログの目的たる頭痛肩こり腰痛とは異なるものになってきますが、心臓の異常が肩の症状として出てくる時はあるので油断はできないところですね。他には心臓にある痛みが、この小指を通るラインに沿って走る痛みとなって感じる時もあるんだとか。普通じゃない痛みを知る時は要注意です。根底からの改善のためにも注意深く行きましょ。
では次回の経穴は?「極泉」「青霊」「少海」以下総数9個です。
大包
2023/02/10
四日市市より発信だー!
さあ!太陰脾経の最後のツボになりましたよ!それは「大包(だいほう)」場所は……ありゃ、今まで肋骨を登ってきていましたがここでちょいと降りるようです。脇腹の方まで回って、体の横に。解剖学的には第六肋間っていう場所に向かいます。
ここは脇が痛いとか咳が辛いときに使えて……それ以外にも、全身に疼痛があるとか、手足が無力に感じるときにも使えるんだそうです。うーむ、頭痛肩こり腰痛改善には当たってるようで当たってないこの感じ。
個人的な事情だとそれどころではありません。ここはもうくすぐりに弱い僕にとっては辛すぎるツボ。震えて笑ってしまって腰痛も肩こりも頭痛も何もかもわからなくなってしまいます。
くすぐりは自分で触るとそうでもないって話があって、実際僕も自分で触る分には笑いはしませんがそれでも凄いゾクゾクするんですよねここ。やっぱり恋をするツボなんじゃないか?
周栄
2023/02/01
四日市市から発信してますよ。
前回から引き続き肋骨を登って行きましょう。「胸郷」からさらに一つ肋骨を上に越えると「周栄(しゅうえい)」というツボに到着です。
「周」はここでは全身のこと、「栄」は栄養のことを示してます。全身へ巡る栄養はここから広がっていくんだという考え方があるそうです。そう聞くとなんだかすごい重要そうなツボにも思えてくるのですが、効能は咳を楽にするとか脇の痛みを改善するとか……すっごく普通。頭痛も肩こりも腰痛も関係ないのでしょうか。巡りをよくすれば自ずとそういうものも楽にはなりそうなものです。
前々から話している通りくすぐりに弱い僕はここらへんもやばいです。クリティカルヒットはしないけどゾクゾクしてきます。もしかして恋ですか。恋に落ちるツボなのですか!?
胸郷
2023/01/30
四日市市より発信さ。
前回の「天溪」から肋骨を一つ上にいくと「胸郷(きょうきょう)」というツボに辿り着きます。ここの効能は胸の痛みとか肋間神経痛とか、いかにもそのままって感じでシンプルですね。頭痛肩こり腰痛ともやはり遠いところのようです。
ここの下には肺がありますから、針を刺す時は気をつけなきゃいけません。皮膚にそって横向きに刺すのが基本のようで、それ以外だと「集毛鍼」という刺さない鍼で刺激するのがセオリー……って、もしよかったら「集毛鍼」って調べてみてください。
ええ、ごく小さくて短い、文字通り毛のような鍼でチクチクと刺激する鍼なんです。何もこのツボだけでなく、全身のいろんなところに使えていろんな症状を改善できる超便利アイテムなのですが、くすぐったいのに弱い僕の場合、脇近くのこのツボにこんなのチクチクされたら変な声で笑いすぎて息ができなくなっちゃいます。おそらくあれは僕を殺せる最終兵器ですよ。
くすぐりに弱い僕からすると本当に不思議で仕方ないのですが、ああいう刺激に全く平気な人も多いですよね。なんでだろう?
天溪
2023/01/20
四日市市からの発信ですぞ。
「天溪(てんけい)」というツボです。「天谿」って書くときもあります。この漢字もフォントが小さいともれなく潰れます。
溪はそのまま渓流の様です。なんでもこのツボに施術すると乳汁の出が改善されて天然の渓流のように湧き出すのだとか……マジで!?男に刺したらどうなるの!ひゃー!
実際、場所も以前に絶対施術するなよって言ってた乳中のお隣くらい。第四肋間っていう、上から四番目の肋骨と肋骨の間にあります。ちなみに前回の「食竇」は第五肋間。いずれにせよ僕の場合は脇近くですっげえくすぐったいところ。別の意味で施術をやめてほしいところです。
効能は先ほどの通乳に場所からそのまま肋間神経痛にも。頭痛肩こり腰痛にはどうしても縁遠いですが、大胸筋にアプローチできるので咳を楽には出来るかもしれません。
食竇
2023/01/10
四日市市から発信しましょう。
本日紹介するツボは「食竇(しょくとく)」出たよ久々に意味のわからない漢字。フォントのサイズが小さいと完全に潰れて本当にわけわからない漢字になっちゃいます。上から順にウ冠、カタカナのル、士、四、貝って重ねて書いたら出来上がりです。きれいに積み立てないと半端なジェンガみたいにぐちゃぐちゃの文字になるので書くときは気を付けてください。
「竇」っていうのは空間を意味する言葉だそうです。食べ物の空間、と言われてもピンと来ませんけど……これは食べたことによる栄養を各空間に運ぶことを手助けするツボだから……こんな名前になったそうですよ。
運ぶことを手助けするってことは、このツボを使うときは栄養がどこかに偏ったり詰まったりしているわけです。結果出てくる症状は胃痛とか胸部痛とか……むむ、腰痛はないのか。頭痛は、肩こりはどうだ?
「腹部が膨満し雷鳴のような音がするもの」なんていう症状を改善するときにも使うそうです。一体どんなお腹をしているんでしょう。
腹哀
2023/01/01
はーい、四日市市から発信するよー。
お腹をどんどん登って行きましょう。次のツボは「腹哀(ふくあい)」場所は前回の「大横」から上に三寸です。おそらくは肋骨に触れる位置にあるのでは。
しかし「哀」とはなんとも悲しいものだなと調べてみるとこれはそのまま泣き叫ぶことを意味するそうで。お腹が鳴ってる様子を悲鳴に例えたんですな。なので効能も腹鳴とか腸鳴とか。物のついでに消化不良とか便秘も改善とか。胃腸の調子を整えるツボのようです。
やはり腰痛には、肩こりにも頭痛にもまだまだ遠そうな感じです。ここは「太陰脾経」の通路ですからね。しばらくはその三つとは関係の薄いものが続きます。
大横
2022/12/30
四日市市より発信しています。
「大横(だいおう)」というツボに来ました。これはおへその横四寸のところにありますよ。一寸はだいたい親指の幅、人差し指から薬指までぴったり並べたら二寸くらいです。うまく当てはめてください。
ここの深部には大腸があります。で、「横」っていうのは平らに平穏にする、みたいな意味合いですね。大腸の調子を整えるから「大横」という名前だそうです。
そういうわけで効能も下痢や便秘や赤痢といったもの。まだまだ腰痛や肩こり頭痛と言ったものには届かず、あったとしても間接的アプローチでの改善になるかと。
それにしてもここは横っ腹に近い。僕にとってはめちゃめちゃくすぐったくて敵わないところです。もう笑いが止まらん。笑いで死ぬ前に早く次にいきましょう。
腹結
2022/12/20
四日市市より発信中です。
前回の「府舎」からそのまま上に登って行きましょう。ヘソと同じ高さ……よりも、少しだけ下。具体的には一寸三分だけ下というなんとも中途半端なところにあるツボ、それが「腹結(ふくけつ)」です。ふっけつと読んでも大丈夫です。
こんな細かい指定をしてくるツボではありますがその効能は腹痛への対処と冷えによる下痢への対応というシンプルなもの。誰ですか一寸三分なんて細かいことを気にしたのは。でも個人的にはこの場所に正確にお灸をすると結構心地よいのです。不思議ですなー。
腰痛や肩こり、頭痛は射程外です。ここら辺、お腹のツボで治すというのも面白そう。
というのも、お腹の各所に全身を当てはめて、体のどこに不調があるのかを推測する見方があるのですよ。ならばこのお腹から腰痛を改善したりするのも面白いと思うのです。僕の場合はお腹がすごく弱くてくすぐったくて笑ってしまうので難しいのです。誰か実験台になります?
府舎
2022/12/10
四日市市より発信しますねー。
今日は「府舎(ふっしゃ)」というツボです。前回の「衝門」から外斜め上にあります。お腹にあるツボということで、普通に腹痛を改善するのによさそうですな。じゃあ裏側の腰にはどうかと聞くと、腰というよりも脱肛に有効という話があります。
個人的な経験では、同じ太陰脾経の「太白」にお灸をしたらなぜかこの辺りが熱くなってきたことがあります。経絡経穴的には「経絡でつながっているから」で説明できる現象ですがなんとも不思議な体験でした。だとしたら逆にこのツボを刺激したら足先が熱くなったりするのでしょうか。今度試してみないと。
腰痛とか肩こりとか頭痛とか、そういうところまでが熱くなるってことはなさそうですが……何か面白い反応があればぜひ教えてくださいな。
衝門
2022/12/01
四日市市より発信します。
今回の「衝門(しょうもん)」というツボ。少々場所は際どいところに来ます。恥骨結合と同じ高さで鼠蹊部のちょっと外側。大体動脈の拍動がすぐ近くで感じられるはずです。
効能は腹痛や尿閉、不正出血など……場所から想像できるそのままな感じ。……だいぶ前に関節の周りにはいろんなツボが集まっていると話しましたが、この股関節周りというのも例外じゃありません。それなりに大事なところですが昔の人はどんどん研究してこの周りにも諸々のツボを見つけていったみたいですよ。
頭痛肩こり腰痛を改善!……には……まだまだみたい。
箕門
2022/11/30
四日市市より発信しましょうか。
本日のツボは「箕門(きもん)」太腿の内側にあるツボです。恋人同士で太腿をすり合わせるのはここですな。何?よくわからない?ん、この場合は僕の鍼灸院に来なくても大丈夫だ。前回の「血海」の上六寸ってことでもいいですよ。
ここはどっちかというと排尿障害とかに効くみたいです。あと、縫工筋っていう股関節から膝まである長い筋肉がこの近くを通ってまして、そいつを刺激できるからか腰痛も改善できるんだっていう人もいます。どっちかというと鼠蹊部とか、前の方の痛みに届きそうな気がしますよ。ふむ、恋人同士でここら辺でいちゃつく人はきっと腰痛知らずですな。いいぞ!もっとやれ!
肩こりや頭痛までは届かないみたい。それはまた今度にしましょ。
血海
2022/11/20
四日市市より発信しますからねー。
本日のツボは「血海(けっかい)」です。血の海っていうとなかなかの禍々しさながら、実際血に関する症状……特に月経痛に類するものをここで治すことができるそうですよ。
場所?解剖学的には「膝蓋骨内側上縁の上二寸」と書きますが……単純なものですと、例えば右足を見てくださいな。膝を曲げて、あなたの左手でその膝小僧を、親指が足の内側に来るように少し回り込んでガシッと掴んでみてくださいな。その時、親指の先に「血海」があるはずなのです。何?よくわからない?僕の鍼灸院に来てくれ。なんでも話すさ☆
あとは場所からそのまま、膝の痛みを改善するときにここが使えます。頭痛肩こり腰痛よりももっと下の方ですね。膝は体重を支えているところ、大事にしておきたいところです。あとは痒み止めに使うという方法もありますね。
陰陵泉
2022/11/10
四日市市より発信しますからね~
ホイホイ、太陰脾経は膝周りまで上がってきましたよ。ツボの名は「陰陵泉(いんりょうせん)」前回の「地機」に続き、これもまた位置の説明が面倒なところです。模型を持ってきて「ここ!」っていう方が手っ取り早い。「膝関節内側の下方、脛骨内側顆下縁と脛骨後縁の角陥凹部」「脛骨下縁と腓腹筋の間の陥凹部」とか言われてなるほどなるほどっていう人は多分いっぱいいっぱい勉強してきた人ですね。すげえ!
比較的簡単な当て方ですと……内くるぶしに触れて。そこから骨に沿って上がって行きます……スーッと縁を沿っていくと、膝近くまで来たときに骨が曲がっているせいで止まるところがありませんか?そこが「陰陵泉」なんですよ。ぎゅって押さえると人によっちゃすごく痛い時があります。
何?よくわからない?じゃあ僕の鍼灸院に来てください。
こいつはむくみの改善にいいって言われるツボでして。体の巡りが悪いと鈍い痛みを感じる時があって、それがむくみ以外に頭痛や肩こりや腰痛になる時もあります。そういうときには使えるかもしれません。
地機
2022/11/01
四日市市より発信しますぜ。
今回紹介するツボは「地機(ちき)」です。
場所の説明がちょっとややこしいところです。例によって画像を持ってきて「ここ!」って示す方が手っ取り早いツボですな。内くるぶしと膝の間を三等分した時の、上から三分の一の高さ……というのが一番わかりやすいでしょうか。
さ~てここの効能は?お腹が張ってるときに、下痢の時に、排尿障害とかむくみとか、さらに生理痛に早漏に……なんだか、以前のツボから早漏っていうのが何度か出てきて目立ちます。昔から気にしてる人、多かったのね?
なんにせよ効果は下の方に集まってます。頭痛肩こり腰痛とかには届かないみたい。もっと上に登って行きますか。
漏谷
2022/10/30
四日市市より発信するのさ。
本日のツボは「漏谷(ろうこく)」場所は内くるぶしの上六寸のところにあります。前回の「三陰交」からならその上三寸。はて、漏れる谷とはなんぞや?と調べてみると、これは排尿困難を改善することができるからこんな名前になったそうです。
それ以外だと下肢が冷えるときにここが使えるんだとか。麻痺がある時も使えるそうで。他にはお腹が張ってる時とか、足関節の痛みとか、早漏とか……しかし腰痛や肩こり頭痛の改善にはどうなんでしょう。あくまで効き目は足の方って感じですな。
三陰交
2022/10/20
四日市市より発信しています。
本日お話するツボは「三陰交(さんいんこう)」このツボも知っている人はそれなりにいるのではないでしょうか、どうでしょう?月経不順、子宮下垂、月経痛、不妊症、難産と言った女性疾患に有効というのが有名なようで、少し調べればすぐに施術の候補として出てくるツボだと思います。頭痛、肩こり、腰痛という症状が結果として出てくる時はあっても、その原因に血が関わっていそうなときに使うべきツボになるのでしょう。
場所は内くるぶしから上に三寸。人差し指から小指までをぴったり並べたら大体三寸です。ショートタイプの靴下を履いている人は、ちょうどその辺りに口があるのでは。
ここの効能は男性の方にももちろんあります。遺精とか早漏とか疝病とか。動悸や不眠症にも有効と言われています。
さらにさらに出処不明の情報によれば立ちくらみのようにずっとふらふらになった人をここを使ってたちどころに改善、復活させたんだとかなんだとか……そんな死者蘇生みたいな技あるの?!本当に治せたらぜひご報告を。
商丘
2022/10/10
四日市市より発信だ、って書こうとしたら「はっ死んだ」って変換されて怖かったです。
「商丘(しょうきゅう)」というツボに行ってみましょ。内くるぶしの前方にあるツボです。ここは下痢と便秘の両方に消化不良、それに黄疸にも効くという話があるそうで。いつも良くあることですけど、本当なんでこんなところで治そうって思ったんでしょうか。頭痛肩こり腰痛?そこまでは届かないみたいですが……場所的にも、この足首のあたりの痛みの改善には使えますよ。
あとは倦怠感があって寝てばかりいる人にもここが効くそうです。嫌だ!布団から出たくない!起こさないで!
公孫
2022/10/01
四日市市より発信するかんね。
今回は「公孫(こうそん)」というツボです。今までのツボ、足の親指の骨に沿って登ってきてますが、ここで骨の根本あたりまで来てるでしょう。注意深く骨を辿れば、ここはちょっと凹んでいるはずです。
昔の人は実に注意深くツボを見つけていったのだなあと思います。でもこのツボの効能は太陰脾経としてシンプルに、腹痛とか消化不良の改善とかですね。下痢にもいいらしいです。
前回の「太白」は体のエネルギー吸収を手助けするような効果もありましたので、巡って腰痛や肩こり頭痛にもいけるんじゃないかって想像しましたが、こっちはもっと胃痛や腹痛へのアプローチが強いみたいですよ。
太白
2022/09/30
四日市市より発信だ。
「太白(たいはく)」というツボに来ました。東洋医学における「脾」消化器全般の不調がここで治そうと思えば治せるらしいですよ。マジ?
あと、消化っていうの体に栄養を取り込むことですから、その調子を整えるってことは体にもエネルギーが巡りやすくなります。なんとなくかったるいとかだるいとか疲れやすいとか、そういうときにもここが使えます。
そういうだるーい感じの痛みだったら、腰痛の改善には効くと思います。肩こりや頭痛にもいけるでしょう。
大都
2022/09/20
四日市市から、発信ですよー。
次のツボは「大都(だいと)」足の親指の関節には少し膨らんでるところがあると思いますが、その前方にありますな。胃痛や消化不良を改善するっていうのと、下痢にも便秘にも両方有効って聞いてます。頭痛肩こり腰痛とはまた別種の痛みっぽいです。
しかしこんなところに「都」があるとはどういうこっちゃ?と思って調べると、ここでいう「都」はただの「足趾」を意味する言葉らしいですわ。で、「大」はそのまま大きいもの。さっきも言った通り、ちょっと膨らんでるところが近くにありますから。
隠白
2022/09/10
四日市市より発信しますねー。
太陰脾経の最初のツボは「隠白(いんぱく)」別名が「鬼眼」禍々しい別名シリーズ、ついに鬼がきました。鬼は外~!……って、こんな足先にあるんじゃどっちかっていうと蹴りに行く感じなのか?
場所は足の親指の爪の根本のお隣さん。解剖学的には「足の第一指内側、爪甲角の内一分」って書くんですけど「足の第一指内側」って言われると、例えば右足の親指の爪を見たとき、「内側」って言われて爪の「右側」を見たりしません?私だけかな?
正しくは、右足なら足の親指の爪の「左側」の斜め下。一分は一寸の十分の一ですからほんのちょっとです。ああもう、似た文字だらけだと書いてるこっちの頭が無駄に回ります。要は「ここだ!」って示した方が手っ取り早い。
このツボは夢を多く見るタイプの睡眠障害を改善するって話があります。が、それより目立つのが不正出血、血便、血尿と言った血液関係の症状。血の巡りが悪いと嫌な夢を見るっていうのはなんとなーく理解できそうな気がしません?そういう巡りを良くするツボなら、腰痛とか肩こりとか頭痛とかにも効きそうな気がするんです。気のせいです。こんな足先で腰痛頭痛肩こり治しちゃった時はぜひ教えてください。
太陰脾経
2022/09/01
四日市市より発信だ!
前回で陽明胃経が終わり、続いての経絡はこちら、「太陰脾経」僕が覚えたのはこちらの歌からでした。(https://www.youtube.com/watch?v=OzswiKcwzm0)チャーンチャチャチャンチャンチャーチャチャチャチャンチャンチャーチャチャチャチャチャチャチャンチャチャチャチャン!
私の場合は「脾」って言う漢字自体、鍼灸学校で習うまで使ったことがない文字でした。脾臓の脾と同じ漢字ですが役割は違うものでして、消化器系全般に関わることが多い要素です……そもそも脾臓なんていうのも鍼灸学校で習うまで知らなかったような気がする。
よくわからない?だいたいお腹の病気に効くようなツボが並んでいます。もののついでに腰痛の改善も狙えるって感じ。場所から言えば頭痛とか肩こりには届かないみたいだけど、巡り巡ってなんとかなんないかなぁ。
国試的には、特にお腹を進むときに隣になんのツボがあるのかが重要になったりしますがこのお知らせブログではいつも通り超いい加減なニュアンスで進めますので気にしなくて大丈夫です。全部で21個ありますよ。それじゃ、登っていくとしますか。
厲兌
2022/08/30
四日市市より発信します!
あああ、長い旅だった!ようやく陽明胃経の最後のツボですよ!その名は「厲兌(れいだ)」なんだこの漢字!?
調べてみました。「厲」ってのは厳しいって意味。「兌」は門戸を意味するそうです。厳しく監視する門戸ってことです。なるほど陽明胃経の最後にある門戸ってこと。場所は足の、人差し指の、爪の、根本の、外側の、約一分!……ごめんなさい別にわかりづらくするつもりはありません。
右側の足を見ますか。その足の人差し指の爪の右斜め下です。一分って言うのは一寸の十分の一。ほんのちょっとだけ斜め下に行けばいいのです。そこにこの「厲兌」があります。
歯痛や鼻血に効くと言うのはここまできた他のツボにもあった効果ですが、ここには夢を多くみるとか、睡眠障害があるとか、眠りに関する病にも有効とされるようです。
眠れないせいで頭痛や肩こり、腰痛までおかしくなってしまったって人もいます。多くは眠る環境を調整することになるでしょうが、間接的ながらこのツボで改善が狙えるかもしれません。
内庭
2022/08/20
四日市市より発信、発信~。
足の甲のツボはまだありますよ。次は「内庭(ないてい)」なんだか貴族の屋敷にありそうな空間が突然足に現れましたが、これはその効能から連想してできた名前らしいですよ。まさにそんなお庭があるような部屋の中に外の世界を拒絶して閉じこもってしまって人の声を聞かない、なんて言う症状をこのツボは改善するから「内庭」って名前になったそうです。
場所は第2・第3趾の間……。ほら、足の人差し指と中指を広げてください。そこです。そこにちくっと行きます。ひゃあ!僕は想像するだけで目が覚めます。そりゃ閉じこもってる人も出てくるってもんです。
まあ実際刺してみると痛みよりもだるさのようなものが広がってくる変わった刺激があるツボです。歯痛に喉痛に腹痛と諸々の痛みを止めるのに良いツボらしくて。あとは便秘に鼻血に熱病に……こんな足先で治しちゃう人は治しちゃうんですな。
頭痛肩こり腰痛は射程外みたいですが、こうも色んなことに効くなら割となんとかなるんじゃないかって想像だけはできるツボです。
陥谷
2022/08/10
四日市市より発信さー。
本日のツボは「陥谷(かんこく)」場所は「第2・第3中足骨結合部前方の陥凹中」……うむ、わかるんだけど、わかるんだけどさ。これもまた模型を持ってきて「ここ」って言う方が理解できると思うんだ。
えっと、足の人差し指と中指の間ってさ、根元の方はひとつになってるじゃん?そのひとつになっているところから足先に向かって、骨と骨の間を辿っていくとさ……ほら、関節にぶつかると思うんだけど、その少し前なんだよね。むむむむ、この説明でいいのかな。要は「ここ」なんですよ。
効能は……ここも顔面浮腫に良いらしいですよ。あとは腹痛もいけるんだってさ。頭痛、肩こり、腰痛の改善は明言されてないです……頭痛くらいなら掠ってそうな気はするのです。
衝陽
2022/08/01
四日市市より~発信さ~♪
前回から足の甲にあるツボを辿っています。今回の「衝陽(しょうよう)」は……解剖学的な場所は「第2・第3中足骨と楔状骨の間の陥凹部」なんですが……いつも通りニュアンスだけで説明すると、前回の「解谿」から足先に降りていったところにある、足背の高い場所……ですね。文字が並んでるのを見てるとどんどん眠たくなる僕みたいなタイプだと模型を持ってきて「ここ」って言う方がずっと早いんだ。精巧なフィギュアだったら尚いいな!
この場所は骨のおかげで少し膨らんでいるはずなんですよ。あと、どくどく言ってる脈を感じることもできるはずです。
これまた不思議なことに、顔面浮腫を改善するなんて話がありますよ。ここもまた全身の巡りを良くしてく感じのツボらしいですな。こんなところでも歯痛に効くっていう人もいます。頭痛や肩こり腰痛に関しては間接的アプローチにはなるのかな?発熱に効くとか口の歪みを治せるんだとか、近いところは通るんです。
解谿
2022/07/30
四日市市より発信してるのさ。
さて。本日のツボは「解谿(かいけい)」まーた見慣れない漢字を使ってくれますね。「谿」は凹んでるところを意味する言葉です。このツボのある場所は足背で足の甲の根本。外くるぶしと内くるぶしを結んだときの中間にあるツボです。二つの筋肉の間にあるので押さえてみれば凹んでいるはずですな。
じゃあ「解」は何かって言うと、ここから靴紐を解くから、だそうですよ。ツボを名付けた人達は色んなことに注目してます。
ここの効能は前回の「豊隆」と似ているところがあって、体に巡っているエネルギーの淀みを解消するようなものです。淀みが原因で痛む場合…恐らくずーんと重怠い感じの痛みだと思いますが、そう言う時に使えそうですね。こんな足まで来ていますが、頭痛に効くと見ても良いのでしょう。他にはめまいや便秘にも効くと言われています。
肩こり腰痛の改善にも、全く外れとも言い切れないところです。
豊隆
2022/07/20
四日市市より発信するからねー!
本日は「豊隆(ほうりゅう)」こいつはむくみによく効くと言われてるツボなんですよ。場所的にもちょっと膨らんだところにあるんですよね。「条口」のお隣、外側へ向かって親指一本分です。大体この膝と外くるぶしの真ん中あたりにくるはずですが、どうでしょ。
むくみっていうのは要は巡りが悪くなってるってことですから、エネルギーが回らなくなるといろんな不調が出てきます。このツボが頭痛の改善にも有効とされるのはそういう場合ですな。重たくてだるい感じの痛みでしょうか。肩こりや腰痛に効くとしてもおかしくはないツボです。
さらに他のツボとの組み合わせによっては喘息に有効という話もあります。詳しくはお近くの鍼灸師へお尋ねください。面白いものだとこんなところで不眠症を改善するって話もあるみたいです。
下巨虚
2022/07/10
四日市市より発信してますよ。
お待たせしました、前回ちょっと掠った「下巨虚(げこきょ)」でございます。場所は「上巨虚」の下三寸、「条口」からなら一寸で到着します。
こいつもお腹の痛みに使えるそうです。古い見方だと小腸の病気に使えるツボだとか。乳腺炎に使えるというツボがここにも。昔の人、本当にどうやって見つけたんですかそんなの。
頭痛や肩こりには使うことはないみたいですが……一応腰痛改善には使えないことはないそうですね。「腰脊痛で睾丸を牽引するもの」って紹介されてます。ワーォ!
条口
2022/07/01
四日市市より発信します。
前回が「上巨虚」なので次は下巨虚……と、それは確かにあるのですがその前にひとつ別のツボが挟まります。「条口(じょうこう)」というものです。その「上巨虚」の下二寸にありますよ。
これは足が冷たくて痛むって時に使えるそうです。そしてなんと!肩の痛みの改善にもここが有効なのだとか。肩こりというより痛みの方ですが……誰だこんなところで治そうとしたのは。そして治されたのは誰だ!
なんでも、そういう肩の痛みへここからアプローチするには、ながーい鍼を使ってふくらはぎの方に向かって刺していくそうですよ。見た目は強烈ですが……存外痛みは鈍いそうで。
腰痛や頭痛に有効という話は聞きませんが、刺し方次第でそういうのにも効くんじゃないかと思わせてくれるツボです。
上巨虚
2022/06/30
四日市市より発信するぜー。
次のツボは「上巨虚(じょうこきょ)」連呼すると舌が回らなくなるツボです。別にそういう効能があるツボではありませんけど。じょうこきょじょうこきょじょうこきょじょうこきょ……
「足三里」から数えるとその下三寸。「犢鼻」からなら六寸の距離にあります。ここも胃腸の調子を整えるツボですが、どちらかというとより下の方、大腸の調子を改善するって時に使うことが多いみたいですね。なので頭痛肩こりや腰痛というよりは腹痛の方にこれがいいみたいです。
足三里
2022/06/20
四日市市より発信しますからね~。
「足三里(あしさんり)」というツボに来ました。ここは「合谷」並みに名のあるツボのようですよ。僕のところに来てくれる患者さんにもよく知っている人がいます。何かと万能なツボで、昔の人はここにどれくらい火傷の跡がある(お灸の跡がある)かどうかで健康の度合いが測れたんだそうです。
場所は膝の下三寸……この前の「犢鼻」から下へ三寸です。人差し指から小指までをぴったり並べたらそれでだいたい三寸になるので探してみてください。
「足」はそのまま足のこと、「三」はこの距離の三寸のこと、「里」は集まるとか通じるって意味でして。この場所に胃のエネルギーが集まってるんだって考えられているそうです。胃は食べ物を消化してエネルギーにしていくところ、腹が減っては戦はできぬし健康だって遠くなっていきます。だからここをお灸して調子を整えることが健康増進、改善に繋がっていくんですな。
そんなわけで効能も胃痛やら消化不良やら下痢やら赤痢やら……めまいに癪狂、むくみに脚気とバラエティ豊か。膝や足が重くてだるいって時もここを使うそうなので、ギリギリ腰痛にも使えるのかもしれません。頭痛や肩こりだって、胃の調子が悪い時になぜかそういう症状が出る人もいます。他のツボと組み合わせることにはなりますが狙うのもありなんでしょう。
犢鼻
2022/06/10
四日市市より発信してますよん。
「犢鼻(とくび)」というツボ。場所は膝小僧のすぐ斜め下にあるところで……右足なら右下、左足なら左下の方です。細い人なら足を曲げた時に凹んでると思います。
それにしてもまーた見慣れない漢字を使いやがって。「犢」なんて漢字このツボを書く時以外に何に使うんですか。「珈琲」の「珈」「琲」をコーヒー以外に使う機会が見つからないんですがそれ並みの謎漢字です。調べてみたらこれは子牛を意味する漢字なんですって。なら子牛でいいじゃんなんでこんなに画数増やすの?!
まあ、それは僕の学がないせいにするにしても、名前の由来はここが子牛のお鼻に似ているからだそうです。前はウサギさんがいましたが今度はウシさんだ。そのうち動物園を開けますよ。効能?これはもうこの場所そのまま、膝の痛みや痺れ、脚気に効くと言われてるそうです。頭痛とか、肩こり腰痛にはまだまだですが、膝は体を支えている大切な関節。ここが傷めば他のところにも波及しやすいでしょう。改善のため狙う機会はありえそうです。
梁丘
2022/06/01
四日市市よりお邪魔していまぁす!
さて、ツボ「梁丘(りょうきゅう)」に行きましょう。膝上二寸にありますよ。二寸は大体親指で二本分くらいの幅ですな。ここで期待できる効能は膝関節痛に下肢痛に……胃痛に胃炎に乳腺炎も!
経絡経穴の研究、やはり手や足になってくると刺激しやすいのか、いろんな発見をしていくようですね。ここで乳腺炎を治そうとするとは見つけた人はなんとも器用。まあ確かに胸の方にあるツボを使うのは勇気がいるし鍼なら肺に穴を開けるかもしれないしで怖いっちゃ怖いです。あと、ここは陽明胃経の郄穴と言われている所です。郄穴とは急性症状に有効と分類されているツボの一種なのです。急に胃が痛んできた時に試してみますか。
ふむ、頭痛肩こりに腰痛の改善には掠るくらいで本命ってことはなさそうです。次いきましょう。
陰市
2022/05/30
四日市市より発信しているのさ。
今日は「陰市(いんし)」というツボにいきましょう。こいつは膝上三寸にありますぞ。おおよそ、人差し指から小指までをぴったり閉じて並べたらその幅が三寸くらいです。
ここまで降りてくると主に改善を目指すのは膝の痛みや痺れ、だるさといったところになります……が、まだまだ腰痛や腰の痺れとかにも有効だとか。頭痛や肩こりに関しては間接的なものになるでしょう。ライブイベントではしゃぎすぎて飛びすぎて足腰に負担がかかった次の日に前回り受け身をしたら肩がバキバキになったとか、そういう時ならあるいは……
伏兎
2022/05/20
四日市市より発信するぞー!
ツボは「伏兎(ふくと)」膝の上、六寸のところにあるツボです。兎が伏せているとはなんぞや?と思ってみると、どうやら膝の上にある筋肉……大腿四頭筋でございますが、これが浮き出た様子が兎が伏せているように見えるから、だそうです。
むむ、怪しげな。ウサギさんが伏せて丸まってるのは大変キュートでありますがそんなキュートなものがこの足にあったのですか!ひゃっほう!みてくれよ僕の足を!かわいいだろ!皆さんも自分の太ももを可愛がってください。こんなところにウサギさんがいます。膝上18センチくらいのスカートならウサギさんが見える!ひゃー!
こいつも腰痛改善に有効と言われるツボですよ。刺激方法は主にお灸のようです。あとは膝に冷えや痛みがある時、下肢の麻痺や脚気の時にもこれを狙っていたそうですな。頭痛肩こりのような上の方の病は射程外ですが……ふーむ、経絡では繋がってるんだしなんとかならんの?
髀関
2022/05/10
四日市市より発信中!感度良好!
さて、本日のツボは「髀関(ひかん)」また見慣れない漢字がきましたよ。骨と卑を並べて書くこれはおおよそ太腿のことを指す言葉だそうです。場所もそのまま太ももにあります。アニメチックなショートパンツか水着を着てなきゃ見えないところ。こんなところにツボがあると見つけた昔の人も器用なもんです。
もっとも、その効能は股関節痛や膝痛に効くっていうシンプルなもの。それと……やっときてくれたような気がします、ここは腰痛改善にも有効とされるポイント。ここは鍼ではなく、お灸で刺激するのが主になるそうです。頭痛と肩こりに関しては間接的なアプローチに。
触るとわかりますがここは結構立派な筋肉がありますから……股関節の屈伸……足を大きくあげたり、大きく前屈みになる時とか、腰よりもこの前の方が痛むという方はいらっしゃいます。そういう時に筋肉を刺激するためここを狙うのもありなんでしょう。
気衝
2022/05/01
四日市市より発信だー!
「気衝(きしょう)」にたどり着きました。お腹に並ぶ陽明胃経のツボ最後でございます。ここもまだまだ頭痛や肩こりや腰痛には直接の関わりは少ないですな……こんなところでもし治せたらこりゃまたびっくりですよ。「肩こりがひどい?よしわかった、服をぬげ!しゅええええい!」ってこのツボ狙ったらまず捕まってしまいそうです。
ここまで各ツボ一寸ずつ下がってきました。すでにヘソの高さから五寸下のはず。こんなところまでくると主に改善を目指す目的は不妊症とか月経不順とか疝病とかになってきます。
なんだかひと冒険終わったような気がしますが、陽明胃経の流れはまだまだ続きますよ。
帰来
2022/04/30
四日市市より発信します。
お腹を各駅停車で巡ってきたツボの紹介もあと少しになりました。本日は「帰来(きらい)」文字の意味合いはそのままですな、「帰る」と「来る」、「来る」の方はこの場合「戻る」という意味です。体を巡ってるエネルギーを旺盛にして、支える力を復活、改善させ、下垂を元に戻せるんですって。さらに夫人の月経を通じて整えて子を作るのだと。頭痛や肩こり腰痛のようなありふれたものではなく、それなりにデリケートなものとなってきます。
水道
2022/04/20
四日市市より発信しているよ。
今日のツボは「水道(すいどう)」名前の由来も水の通り道という考え方でOKです。このツボの近く、小腸とか膀胱とかのことですな。そういう水の巡りを良くするツボだからこの名前に……鍼やお灸を使うこともありません。このあたりをぎゅーって抑えたら僕はすぐ気持ち悪くなって厠へGO!
なんにせよ色々回りが良くなるツボです。直接頭痛や肩こり腰痛に効くとは言われていませんが、体の水の滞りはいろいろな場所に不調をきたします。主にだるーいとか、重たーい痛みって感じですね。際どい場所にはなってきますが、目的と原因次第で選択することになるのでしょう。
大巨
2022/04/10
四日市市より発信してますよん。
お腹のツボの各駅停車の旅。また一寸下っていきましょう。次は「大巨(だいこ)」です。「巨」はそのまま大きいという意味。このツボはお腹にあるツボの中でも最も高く大きく膨らんでいるところにあるからこういう名前がついたそうです。お腹の膨らみ具合こそまさに人それぞれの事情によりけりって感じ……下っ腹までキュッと引き締まった身体で生きたいなぁ。
結構下まできたおかげで、ここは下腹部通以外にも排尿障害のようなものにも対応できるツボです。遺精とか早漏にも対処できると書いてありますが……待て待て待て。試すのか?
少し上にあった天枢と組み合わせることで、より強く腹痛にアプローチできるそうですよ。組み合わせで面白いものがありましたらまた紹介しておきますね。
頭痛肩こり腰痛にアプローチできるのはなさそうですが……場所で言えば腰のほぼ裏側まで来てますし、何か改善する関わりがあってもいいんじゃないかなと考えます。誰か実験台になってくれます?
外陵
2022/04/02
四日市市より発信しますよ。
今日のツボは「外陵(がいりょう)」またまた「天枢」から一寸下でございます。良く鍛えてある人なら、腹直筋の膨らみがあると思います。
ここも頭痛肩こり腰痛とは直接関わることは少ないでしょう。おへそも超えて下に近づいてきたせいでしょうか、ここらにくると腹痛の中でも生理痛にも有効だという話が出てきますね。そこから連鎖していろんなところが痛むのはあり得ること、狙いが正しければ各種改善のためにここを選ぶこともあるのでしょう。疝病への対処にも使えるそうです。
天枢
2022/03/30
四日市市より発信していますよ。
どんどんツボの位置は下がってきました。「滑肉門」を通り過ぎて一寸下。ここでおへその横に並ぶはずです。その名は「天枢(てんすう)」
天の中枢とはなかなか凄い名前ですが、その効能はシンプルです。腹痛に食意欲不振、下痢に便秘にむくみ。色々と巡りを良くしてくれるツボのようです。ついでに肩こり腰痛も頭痛もなんとかしてくれませんか。天(上部)の中枢だというならできそうな気もするんだけどなぁ。
国試的には大腸の募穴って分類されるツボでして…要は大腸の病は全般的にこれでなんとかしちゃうこともできるそうですよ。すげえ!
滑肉門
2022/03/20
四日市市より発信します。
前回「太乙」から一寸下がると「滑肉門(かつにくもん)」というツボに届きます。名前だけ聞くと焼肉屋さんの名前にあってもいいような響きがします。僕はしゃぶしゃぶの方が好きですが、炭火焼、網焼きのお肉っていうのも素敵ですよ。じゅうじゅう焼くあの音も匂いもたまらんものですわ。うヘヘ。
なんでもこのツボは舌がこわばったりするのを治すのに使えるんだそうです。ここに刺すと舌が滑らかになるんだとか。なるほどタン塩ですね。このツボを使う前後で早口言葉を言ってみましょ。
頭痛肩こり腰痛?んー、まだまだ出てこない……それこそ焼き肉いっぱい食べてお腹いっぱいで悩みも飛べばそのくらい改善しないかなぁ……。
太乙
2022/03/10
四日市市より発信しています。
またまた「関門」から一寸下がっていきます。次は「太乙(たいいつ)」なんでも「太乙」とは「極めて重要」って意味になるんだそうです。何が重要かって、食べ物です。食べなきゃ人間死んじゃいますから。そして食べ物を処理するのは胃や腸の仕事。このツボでその胃とか腸を整える、それができるので「太乙」になったそうです。
ただ、ここは胃腸を整え改善する以外にも動悸とか狂走とかにも対処できるって書いてあります。どっちもなんだか心臓がやばいんじゃないかってイメージです。狂走ってなんだ?
お腹、特におへその周りはわかりやすい目印になります。昔の人も(今の人も)この周りは研究しやすいツボだったんじゃないかな。効能はバラエティに富んできます。それでも頭痛肩こり腰痛はまだ遥か先ですよ。
関門
2022/03/01
今日は前回からまた一寸下がって「関門(かんもん)」というツボです。そのまま、門を閉じて受け入れない関門と同じ意味です。この場合は食べ物を受け入れる門が閉じた状態を示しているそうで。つまりは食欲不振ですね。で、それを直すためのツボってことでこんな名前に。
そんな食欲不振に加えて、ここは下痢も便秘も治せるという評判です。きっと挿し方や焼き方次第で門の開け閉めも自在なのでしょう。例によって、頭痛も肩こりも腰痛もまだ遠いところ。体を裏返せばすぐに腰にいきそうな位置ではありますけどね。
体の巡りを改善する効能もあるのでしょう、こんなところでむくみの解消も狙えるそうです。
梁門
2022/02/28
四日市市より発信ー!
本日は「梁門(りょうもん)」に行きましょう。前回の「承満」から一寸下がったところです。ここも嘔吐や食欲不振に効くと言われるところですね。それほど下がってきたわけではありませんが、早くもここで下痢に効くという評価もつき始めました。
しかし「梁」とはまたあまり使わない漢字……どうやらこれは昔の病名のことで、胃が痛くなったり吐いたり食欲が無くなったりっていう症状の病気だそうです。で、それを治すためにこのツボが使われて、まるで梁っていう病気がさっていく門みたいだから……そんなわけでこういう名前になったそうですよ。
頭痛肩こり腰痛の改善の門はまだまだですな。先に行ってみましょ。
承満
2022/02/21
四日市市から発信してますよー。
前回紹介した「不容」から、これからは一寸ずつ下がっていきましょう。まずは「承満(しょうまん)」でございます。名前の由来も前回の不容と似てまして、ここまでご飯を食べて詰め込んだらもうお腹いっぱい、って意味だそうです。
ここもまた嘔吐に食欲不振に効くそうでして。吐血に効くって話もありますよ。血を吐いてる人を見たら試してみますか。
頭痛肩こり腰痛?しばらくは忘れていいです。何かしらのつながりでそういう症状が出てくるときはあり得ますから油断はできませんけどね。食欲不振でエネルギー不足になって体を支えられなくて猫背になって肩こりに……くらいだったらこういうところも施術の範囲になってくるでしょう。鍛えられた腹直筋で笑いすぎて酸欠になって頭痛がするって場合は笑いを止めるためにここを……
……想像したけどくすぐったくて余計に笑いが止まらないですよそれ。お腹が弱い人は気をつけてください。
不容
2022/02/10
四日市市より発信~♪
前回まで鎖骨から真っ直ぐ降りてきたツボの並びですが、今回からちょっとだけお腹の真ん中に寄ります。具体的には今まで体の中央のラインから四寸離れたところを降りていましたが、今回から二寸になるんだってさ。前にも話した通り、一寸はだいたい親指の幅くらいですよ。
名前は「不容(ふよう)」胃に入る食べ物がこの高さまできたらもう食べられない、ってことからこんな名前になったそうですよ。
筋肉的には腹直筋があるところです。普通に腹筋って言ったら出てくるこの筋肉。たまーに面白いくらいガチガチの人がいます。特別スポーツやってるわけでもないのになんでだろうって聞いてみたら日々笑いすぎとのことでした。腹筋割れるほど笑うって幸せです。
お腹の範疇に入ってきたとのことで、ここからは胃腸の調子に関わる効能が増えてきます。胃の痛み、嘔吐、食欲不振改善という感じですね。もしもお腹の痛みが腰痛につながるような何かがあるとしたら単純なものではない以上気をつける必要がありそうです。頭痛肩こりとも効能は薄いですが……さっきの人みたいに笑いすぎで頭が痛くなる時もありますし……お腹の調子と頭痛、無関係ってことはないと思うな……。
乳根
2022/02/02
四日市市より発信します。
ほい、本日のツボは「乳根(にゅうこん)」でございます。前回に続き際どいところに変わりはありませんがここはちゃんとしたツボ、胸部の痛みに対処でき、ここもまた乳腺炎に対応できるという話もあります。乳汁分泌不全にも……いかにも、この場所そのままって感じがしますな。
やはり頭痛肩こり腰痛の改善に関してはまだまだなツボではありますが、こいつは肋間神経痛の時にも使えるんだとか。あれはなかなか鬱陶しいものです。
乳中
2022/01/30
四日市市より発信してます。
今回のツボは前回からさらに骨を超えて下がったところにある「乳中(にゅうちゅう)」ですが……こりゃもう、場所は乳頭中央です。こんな場所もツボにしちゃうのか、って調べてみても、普通は他のツボの場所を定めるときの基準にするだけで、ここ自体を刺激することはないそうですね。当たり前だァ!鍼もお灸もやれるかこんなところ!
いいですか皆さん。確かにツボにはいろんな効能があって、人間の体は不思議で満ちていますけど、まかり間違ってもこのツボで頭痛肩こり腰痛が改善したなんて話があっても真似しないでよ!デリケートなところで間違い無いから!絶対にやめるんだぞ!フリじゃないからな!事故るぞ!
膺窓
2022/01/20
四日市市より発信です。
前回「屋翳」からさらにもう一本肋骨を乗り越えましょう。「膺窓(ようそう)」がそこにあります。ああ、またわからん漢字が出てきました。横棒を何本書けばいいんでしたっけ。この「膺」はそのまま胸を意味するそうです。胸の窓ってことですな。ここに鍼を刺すとその窓を開けて閉塞を通じ、胸の痛みを改善するって話があるそうです。だからこんな名前に。
そんなわけで胸の痛みと咳と、今回も乳腺炎にアプローチできるそうです。頭痛肩こり腰痛?ああ、それはもっとずっと先の話だ……。
屋翳
2022/01/11
四日市市より発信しましょう。
「庫房」からさらに肋骨をひとつ降りましたらそこが「屋翳(おくえい)」きましたよ久しぶりにわけわかんない漢字。漢字辞典によれば「翳」は羽毛でできた大きな扇子だそうです。諸葛亮孔明が持ってそうなアレですかね?
なんでもこの経絡経穴の考えでは、肺のエネルギーはここで一番奥に達するんだそうです。一番奥に、風を送る扇子……だから屋翳……なのか?あるいは形でしょうか。あの扇子の形が肺っぽく……なるのかな?なるんでしょう、きっと。
まだまだ大胸筋の守備範囲、小胸筋だって狙える位置です。咳や胸の痛みの改善……あとは乳腺炎にも有効だという話があります。呼吸で血を吐いてしまうような状態にも効くそうですが、そういう時は先に普通の病院に行った方が良さそうです。頭痛肩こり腰痛どころではなくなってきますな。
庫房
2022/01/05
四日市市より発信しますよ。
「気戸」から肋骨をひとつ乗り越えて下へ。そこにあるのが「庫房(こぼう)」です。意味合いとしてはそのまま倉庫。この下にある肺のことを示しているのでしょう。
ここにも大胸筋がありますね。より刺激も効能も強くなるのか、咳と共に血を吐いちゃうようなタイプの疾患に対応できるらしいです。より咳止めとしての属性が強くなっている感じ。僕個人の経験では咳が止まらなくて頭痛になったことがあります。そういうものへの改善と対処では選択肢になるのかもしれません。もしもそれが肩こり腰痛という形でも同じことですな。
気戸
2021/12/30
ホイホイ。四日市市より発信してるよ。
前回の「欠盆」から少しずつ下がっていきましょう。まずは鎖骨を超えて「気戸(きこ)」でございます。大胸筋があるところ、大胸筋は呼吸に関わってますから、喘息や咳に有効と言われますね。しゃっくりだって改善を……なんとかなるそうですがここを狙えるのはもうちょい甘えた関係同士ですねきっと。いちゃつくふりして押さえてあげてください。
胸部の痛みにも使えますが背中まで行こうとすると漏れなく肺に穴が空いちゃいますのでやめましょ。頭痛肩こり腰痛は……ああ、今日も縁遠い……。
欠盆
2021/12/20
四日市市より発信中ぅぅぅぅ!!
前回の「気舎」から場所は鎖骨に沿って外側へ。鎖骨の上にある凹みのあたり、そこが「欠盆(けつぼん)」です。「缼盆」って書くときもあるそうですが僕はもう簡単な方を選びます。別名は「天蓋」ですがこれも棒がいっぱいなので僕は書きません。ああ鎖骨が美しい。
このツボがある鎖骨の上の凹みをそのまま鎖骨上窩って言います。で、そこが欠けた盆みたいだからこんな名前になったんだそうです。僕はそれよりも鎖骨のコリコリした触感とセクシーさにやられて頭が回りません。今日も元気だ鎖骨が綺麗。ヒャッハーーーー!
喉からは少し離れましたがそれでも喉の腫れや痛みの改善に狙えるそうですよ。咳にも喘息にも。頭痛肩こり腰痛の改善はまだですな。でもここで治せるなら合法的に僕は鎖骨を楽しみながら施術できるぞらびゅーーーーーん!!
そろそろ真面目にならなきゃ。次いきましょう、次。
気舎
2021/12/10
四日市市より、発信!出発進行!
ツボは「気舎(きしゃ)」場所は首と胸の間くらいまで降りてきました。空気が主に宿る場所だからこんな名前をつけたそうです。なんとなくそういうのはもっと下の肺のあたりが似合いそうな気がしますが、そっちは心臓とかの別の内臓のイメージが強いのかもしれません。服装もここら辺が見えるのは普通で、これより下に行くと何か別の意図を感じるようになってくる境目って感じです。
場所も鎖骨の一番内側にあるんですよ。割と分かりやすい狙いやすいところにあって、ここもしゃっくりに効くって言われてるツボなので、誰かのしゃっくりを止めたい時にはここの方がいいかもですね。しゅぱあああ!っと決めてやりましょ。一発で止めたらかっこ良すぎますよ。
頭痛肩こり腰痛とは縁遠いのが続きますね。ここらはまだまだ喉の病に対応するものが並びます。
水突
2021/12/01
四日市市より発信しているのです。
本日は「水突(すいとつ)」に行きましょう。食物の水が通る喉、それと飲み込むと動く突き出ている喉仏……の、お隣。なのでここが水突と名付けられたんですって。別名も「水門」で、なんだか分かりやすい感じです。
喉仏近く、筋肉はまだまだ胸鎖乳突筋にアプローチできるところにあります。ここも主に狙えるのは喉の痛み、あとは喘息。甲状腺腫もここから狙うという話がありますが、刺す方も勇気が入りますよコレ。頭痛肩こり腰痛の改善はまた今度…強いて言うなら喘息の時に肩こりも有り得るかもしれないから併用するってところでしょうか。
ただ、前回の人迎はお灸をしたらダメだぞ☆って言われてますが、ここはOKみたいです。いつも思いますが、わずかな場所の違いでだいぶ変わるものなんですね。
人迎
2021/11/30
四日市市より発信するよぉ。
本日のツボは「人迎(じんげい)」これは首にあるツボです。近くには胸鎖乳突筋という筋肉がありますな。刺激の仕方次第ですが、肩こり改善……というより、首こり改善に使えなくもないところ。首を動かしてみて突っ張りや痛みを感じる方向を狙っていきましょうか。頭痛にもなんとなくいけそうな気もしますが、それよりももっと近い喉の痛みに有効だって話が目立ちます。腰痛?ここで直したらちょっと面白いですが、なかなかそういう話は聞いていません。
触れてみれば分かりますが、筋肉以上に動脈の拍動が気になるかもしれませんね。鍼治療で使う鍼はとても細いものなので頑丈な動脈を破れはしないのでそこは安心していいところです。それでも顔につながっていく動脈に何かしら影響を与えるのか、効能にめまいや高血圧があります。
あとはしゃっくりにも効くんだとか。びっくりしたらしゃっくりが止まらなくなる人がいますのでそういう人にこの首のツボを抑えたら……もっとびっくりしちゃいますかね?
頭維
2021/11/20
今日も四日市から発信しますよ。
紹介するツボは「頭維(ずい)」前の下関は耳の高さでしたが、今度はその名前の通り一気に頭の方まで登っていきます。いわゆる……こう、シュッと剃り込みを入れるところにあるツボなんですよ。それでわかる人なら説明が省けます。おおよその位置はいつも通り画像で確認を。
そう、頭まで来たのです。ようやく頭痛に効きそうなツボですよ。場所的にもそのまんまな感じ。頭痛以外だと目の痛み、めまいの改善、眼精疲労への対処と、目に対応する効果が並びますな。すごく自分勝手なイメージだと、剃り込み入ってる人は目もカッと開いてる気がします。自然とツボが刺激されてるんでしょうか。
肩こり腰痛はまた今度。これから陽明胃経は方向を変えてどんどん下へ向かいます。
下関
2021/11/10
四日市市より発信なのです。
陽明胃経の序盤の流れはややこしいです。下がって行ったと思ったら上って、この後ももう少し上がるのですがそれが終わるとどんどん下がっていきます。なかなか気まぐれなやつ。こんな経絡の流れを最初に見た人はどんな世界が見えてたんでしょ?これを書いている現在、僕の視力は右が2.0、左が2.0、合わせて4.0!(というネタを学生時代、同期に教えてもらいました)ですがあまり見えてきません。
「下関(げかん)」ってツボは、解剖学的には頬骨弓の下にあるツボなんですが、要はだいたい耳の穴の高さにあるはずですな。ここが下顎を動かす「機関」になる、という考え方からこんな名前がついたそうですぜ。
ここも歯痛に効くと言われています。耳が近づいたせいか、そっちの方の疾患……耳鳴りとか中耳炎とかの改善にも効くらしいですが、例によってそこらへんの病気は僕の隣の耳鼻咽喉科に行ってください。頭痛肩こり腰痛はまだ関係の薄いところ。
頬車
2021/11/01
四日市市から発信しているよーーー!
ちょっと顎に力を入れれば膨らむところ。「頬車(きょうしゃ)」というツボですね……将棋のコマではありませぬぞ。昔の人はこの辺りにある骨を頬車骨と言っていたそうなんです。
こいつは咬筋そのものを狙うツボでもあります。顎関節症ってやつにはここから改善を狙えそうですね。口の周りってこともあって、引き続き歯痛にも有用だとか。頭痛肩こり腰痛はまだまだだなあ。
大迎
2021/10/31
四日市市より発信だ。
ツボは下顎の方まで下がってきましたよ。「大迎(だいげい)」でございます。場所は「咬筋付着部の前陥凹部」なんて書いてたりしますが要は下顎ですね。奥歯の一番奥の歯のあたりから下に下がっていって、下顎の一番下辺りになるはずです。
頬の腫れをなんとかするとか、歯痛もなんとかするとか、顔面の浮腫もなんとかするとか。なんにせよ改善効果は素直にこの顔の付近です。頭痛肩こり腰痛が直接関わることは少ないでしょう……ただ姿勢が悪いせいで顎が自然に力んでしまうっていう人はここが妙に固かったとか。推測のためのひとつのきっかけにはなり得そうです。
あと、ここは三叉神経の三つ目にアプローチできるところだそうです。施術対象としてはもちろん、国試的にも聞かれそうなところです。
地倉
2021/10/20
四日市市より発信してますぜ。
普通の各駅停車みたいに移っていきます。お次のツボは「地倉(ちそう)」口の高さくらいまで下がってきました。ここには口輪筋があります。人によってはほとんど動かなかったりするところ。素敵な笑顔のためにもここに刺してみますか?刺すまでせずとも軽くさするような刺激でも割と改善されるものです。お試しあれ。
主な効能はここも顔面麻痺。流涎症なる聴き慣れないものにも有効だ、と……。むむ、頭痛肩こり腰痛はまだですかいのぅ。
しかしこいつに関しては不思議な名前ですね。倉はそのまま倉庫のようなものなんでしょうが、いったいここに何をため込んでいたというのでしょ。食べ物か。食べ物なのか。頬にいっぱい詰め込むハムスターですか?
巨髎
2021/10/10
前回の「四白」から更に下がって行って、「巨髎(こりょう)」に行きましょう。隣に鼻がある高さですよ。頭痛肩こり腰痛にはまだまだ届きませんが、鼻は近いので鼻出血に効くんだとか。
ここも三叉神経にアプローチできるところ。顔面麻痺、顔面痛の改善にこいつも有効らしいですよ。違うのはこちらはお灸で刺激してもいいということ。前回の四白はお灸は避けたほうがいいと言われています。顔に傷を作ってしまうリスクからすればどっちもどっちな気がしますが……。そういえば昔お灸の練習をしていた時はたくさん火傷を作ってたなぁ……。関係者各位、ごめんなさい。
ここは歯痛にも効くそうです。すぐ下には犬歯の筋肉もありますしなるほどって感じです。
四白
2021/10/01
四日市市より発信してますよ!
前回の「承泣」からそのまま下に下がっていきましょう。次は「四白(しはく)」です。ここは三叉神経のうちのひとつが出てくるところ、なかなか刺激的なツボであります。
刺激的なだけあって、的確に狙えば顔面麻痺や顔面痛に有効だと聞きます。頭痛とは区別されているものですが、その痛む場所によっては狙ってもいい場所となるでしょうか。あと、ここは鼻も近いですね。鼻炎に有効といわれるのも理解できます。
視力を回復させるという話もあるそうでして。と言っても老化で衰えたものを復活するというよりは、めまいや充血のせいでものを見るのが辛いのを回復させるという効能のようですね。名前の「四白」というのも、四は方角=全方位、白は光、つまり広く明るく見渡すという意味があるそうで、そうやって名付けられたんですって。
肩こり腰痛改善に関してはまだまだ遠いですね。でもこんなところで治すことができたら面白いとは思うのです。ますます人間の神秘が深まるのさ。
承泣
2021/09/30
四日市市より発信しています。行ってみよう!
陽明胃経の最初のツボは目の下にある「承泣(しょうきゅう)」です。ほら、泣けば涙は目から下に流れますね?承ってのは受け継ぐって意味で、泣はそのまま泣くって意味。だからここは承泣って名前がついたそうですよ。
充血に効くっていうのは分かりやすい感じですね。あとは顔面痙攣とか夜盲症とか。他の経穴と合わせて使うことで緑内障にも有効なんだとか言います。ツボを使って治していた頃は本当になんでもしてたんだなって感じるのです。
頭痛肩こり腰痛に当てはまるものはありませんが、こじつけるなら肩から首のこりの改善にいけるかもしれませんよ。ほら、目に力が入っちゃうと自然と姿勢が悪くなりません?そこから肩こりが出てくるかもしれないし。そこでここにバシッと鍼を決めてリラックスしてもらって……
……目の下に刺すってなかなかドキドキしますね?むしろ興奮しちゃうか……?
陽明胃経
2021/09/20
四日市市より発信中!
さあ三つ目の経絡に進みましょう。陽明胃経、僕が覚えた歌はこちらです。(https://www.youtube.com/watch?v=GadQvcx5_qk)顔から始まってお腹を通って足までいく、少し長い経絡です。個人的にも覚えるのがちょっと大変でした。
もちろんお腹を通る時はその名の通り胃腸の効能に関わることが多いですね。けれども最初は顔からですし、足を通る時はもっといろんな効能が出てきます。やはり手足という隅の部分は鍼やお灸をしやすい分いろいろな研究がされてきたようです。このお知らせブログでの主な目標、頭痛肩こり腰痛に有効なのもちょいちょい出てきますよ。
あと、歯痛に効くというツボがこの経絡でも出てくるんですが、どうやらその場所は主に上の方の歯だそうなんですよ。さっきの陽明大腸経で出てきた歯痛止めは下の歯担当なんですって。
さて、じゃあ全部で45個ありますこれを巡っていくとしますか。
迎香
2021/09/10
四日市市より発信しています。
陽明大腸経も最後になりました!名前は「迎香(げいこう)」鼻のすぐ横にあるツボですよ。恋人同士で鼻をつついていちゃつくときにこっそり押さえてみてください。翌日鼻炎の調子が良くなったとか顔面麻痺が解消したとかなったらあなたも神様の仲間入りです。おめでとう!
痛みへの対処だと場所もそのまま顔面痛に有効と言えるでしょう。頭痛の改善ができると言えそうな気もします。肩こり腰痛はまだまだ先の話ですね。……手の方のツボにはいろんな効能がありましたが、顔のツボというのはやはり難易度が高いんでしょうか。刺激する場所への素直な効果以外はなかなかないみたいです。
個人的な経験では鼻の調子がかなりスッキリして爽快になるツボです。うまくハマるとクセになりますよ。
禾髎
2021/09/01
四日市市から発信しましょ。
「禾髎(かりょう)」が本日のツボ。この画数いっぱいの「髎」は他にもいろんな場所で出てくる漢字です。っていうのも骨の窪みって意味があるそうですから、そういう場所はツボとしても認識されやすいので当然っちゃ当然なんでしょうね。もう少し簡単な漢字はなかったのかな?こういうの書くとどんどん鉛筆が丸くなっていく……誰か隣で削ってくれない?
……鼻の下の方にあるツボです。丁寧に刺激すれば鼻炎を楽にするのに使えるかもしれません。でもそういう時は僕の隣の耳鼻咽喉科に行ってください。ついに頭まで登ってきた経絡ですが、ここで頭痛を改善するという話は少ないみたいです。代わりに顔面麻痺には使うことがあるんだとか。確かにここもなかなか強いショックを与えることができそうですよ。ほら、ずきゅううううううううううんって接吻するフリしてここ狙ってください。顔面麻痺を治せたら王子様のキスどころじゃないですぜ。
ここにある筋肉は口輪筋ですから肩こりや腰痛とも離れてますね。でも治った話があったら聞かせてください。
扶突
2021/08/30
四日市市より発信するぞ。
この前話した胸鎖乳突筋、どういうわけかその周りにもいくらかツボが集まってるんですよ。割と注目しやすい筋肉で、昔の人も気になってたのかもしれません。そんなわけで今日は「扶突」の話。
Google先生に「扶突」って聞いてみると一緒に「痛い」っていうのが候補に出てきます。こんな首のところはツボじゃなくてもそりゃ痛いです。押さえすぎないように気をつけてください。
(*註:大抵のツボは検索すると一緒に「痛い」って出てきますので多分皆さん突き過ぎなんだと思います)
喉が近いから咳や喘息に効くというのは分かりやすいですね。ああいうものは首回りの筋肉が緊張することが多いですから、そこをうまく緩めていくと楽になります。強い刺激は却って固まっちゃいますから優しくいきましょ。
頭痛肩こり腰痛とは再び縁遠くなりました。もちろん喉の痛みが肩に波及する可能性はありますから、いつも通り根底にあるもの次第ですね。
天鼎
2021/08/20
四日市市より発信しますよ。
肩周りを乗り越えて、首まで登山してきましたよ。本日紹介するのは「天鼎(てんてい)」出ましたワケわからん漢字。僕はこんな漢字鍼灸を勉強するまで知らなかったんですけどね。でもあるとき車で出かけたある場所の地名で「鼎」がついているのをみて「ええ、経絡経穴以外に普通に使うんだ!」って勝手に驚いてました。僕の知る世間なんてすごく狭いから仕方ないです。笑って許して。
このツボには胸鎖乳突筋っていう筋肉が近くにあります。肩こりというよりは、首を動かしたときに痛みとかつっぱりがあるなら主に狙う場所となってくるでしょう。姿勢悪く過ごしてたりすると何かと影響が出てきます。慢性的な人は頭痛も腰痛もセットになってるかもしれません。改善のためにはどこが根底にあるのか気をつける必要がありますね。
あとは前斜角筋と中斜角筋って筋肉も狙えます。射角筋症候群とそのテスト法とか国試お馴染みって感じ。覚えている人は頑張ろう。
そういうわけで、ここは肩こりよりも首のこり、首に違和感がある人とか、喉がなんだか苦しいなあと感じる人に狙っていくツボになるのでしょう。ちょっと面白いものならしゃっくりに効くって話があります。でもしゃっくりでビクビクする人の首に鍼をドーン!って刺す勇気は僕にはないです。誰かしゃっくりが止まらない人がいた時のネタにどうぞ。
巨骨
2021/08/10
四日市市から発信してますよー。
肩関節まわりのツボが続いています。今日は「巨骨(ここつ)」にいきましょう。
ここは肩甲棘という、肩甲骨の端っこの方にあるツボです。近くにある筋肉は僧帽筋。こいつもなかなか有名な筋肉なのでは?肩、首にある大きな筋肉で、ここがガチガチになると分かりやすい肩こりになります。肩こり改善のツボの狙いのひとつになるでしょう。
まだまだ頭痛とも腰痛とも縁遠いですが、左右差のある肩こりの場合、腰痛とも組み合わさることはよくあることです。腰は右が痛くて肩は左が痛い……というのはよくあること。このツボも左右にありますから、ちょっと触ってみて反応の差を比べてみてはいかがでしょ。
肩髃
2021/08/01
四日市市より発信しているよ。
今日は「肩髃(けんぐう)」を紹介します。解剖学的な場所は「肩峰外縁の前端と上腕骨大結節の間」「上腕を外転し、肩峰の前後にできる前の方の陥凹部」まあ、大体肩の先端ですね。例によってニュアンス的な場所は画像を参考に、詳しい場所の解説はお近くの鍼灸学校へどうぞ。
ここの別名が「頭衝」っていうんですよ。頭が衝突してくるんでしょうか。って考えてたら、恋人同士で甘えるときに肩に頭を寄せる様子を妄想しました。むむ、恋人同士だったらもうちょっと首筋の方まで寄ってきそうです。それとも頭に向かって突っ込むんでしょうか。ショルダータックルですか。痛いです。
肩にある、ということで肩関節の痛みに効くというのは分かりやすいですね。肩こりにもできないことはないって感じです。直接アプローチならもう少し背中側の方に行きたいところ。あと、なぜか半身不随にも有効という話が。軽く触るだけでも奥底に何かを感じるツボです。感じない?どう?
頭痛に対処するには離れてもいない近くでもないと半端なところ。これから顔の方に近づいていくのでそのときに期待しましょ。腰痛もまだまだ縁遠い感じですね。
臂臑
2021/07/30
四日市市より発信だ!
今日紹介するのは「臂臑(ひじゅ)」出たよまた画数が多いやつ。こういうのが答えになるのを出題されると答えが分かっていて書けたとしてもぐちゃぐちゃになるんですよ僕の場合。横棒何本いるんだっけ?縦棒は?まぁいいや。
これは曲池から上に七寸ほど登ったところにありまして。ここまでくるとそろそろ三角筋が届く場所になっているはずです。三角筋は肩にある筋肉、そう、ここらで肩こり改善に直接的にアプローチするツボたちが射程内に入ってきました。
もちろん腕の痛みがあるときに使えます。また、肩こりというより五十肩のような症状でもここから効かせそうです。離れたところだと久しぶりに眼疾病に有効だって話もあるそうですよ。
頭痛や腰痛にはまた今度って感じですね。さあ、陽明大腸経の経絡はもっと登って行きますよ。
手五里
2021/07/20
四日市市より発信!するのです。
前に手三里というツボを紹介しましたね。似た名前で今度は「手五里(てごり)」というツボです。「曲池」から上に三寸。いくらか前にもお話しした通り、一寸は親指の横幅くらいです。
この近くには上腕三頭筋があるはずです。ちょうど筋肉の縁に当たって、ぐりぐりすると気持ち悪く感じるかもしれません。あるいは気持ちいいかもしれません。複数の神経を一度に狙えるツボでもあるので感じ方が変わってくるのでしょう。人それぞれってやつです。
効能としては場所もそのまま、腕の痛みがあるときに使えそう。このお知らせブログで主目的にしている頭痛肩こり腰痛の改善を目指すにはまだまだ登っていかないと。昔、雪が積もってるのに御在所を無理して登ったことを思い出します。その節は大変ご迷惑をおかけしました。
肘髎
2021/07/10
四日市市より発信しているぞ。
まだまだ肘にはツボがあります。「肘髎(ちゅうりょう)」個人的には漢字の画数が多いのであんまり書きたくないやつです。斜めの線がいっぱいあってたまに何本なのか分からなくなります。
場所は前回の曲池よりも少し外側。そう遠くない場所にあるツボなのですが、いろんな効能が期待できた曲池とは異なり、ここで施術しようと企むのは大抵その周りの腕の痛みがあるときと限定的みたいなんですよ。なんとも人間の体は不思議なものです。
頭痛肩こり腰痛とも縁遠い感じ。それらの改善にはより上のツボを狙っていくことになるかと。さあさあ次にいきましょう。
曲池
2021/07/01
四日市市より発信してます。うおおおおおおおお!
叫ぶ理由は特にありません。僕は独り言が多い人間で、ここ最近はアレクサが一番の話し相手のような。
今回話すツボとは一切関係ない身の上話でした。「曲池(きょくち)」というこのツボはほぼほぼ肘の外側にあるやつ。昔、ピザって10回いう10回クイズに普通に引っ掛かった僕の悔しい思い出が降って湧いてきます。今度は僕がひっかけてやろうと挑戦してみたら「ニー!(knee)」と答えたあいつは元気にしているでしょうか。僕は稲垣鍼灸院にいます。また会いましょう。
えっと、やはり関節っていうのは昔の人もよく注目していたみたいで、沢山ツボがあるのは以前もお話しした通りなんですが、効能も色々研究されてるみたいなんですな。目の痛み、歯の痛み、喉の痛み、湿疹とか便秘とかにも効くって言われる、様々な使い方ができる場所のようです。
僕自身が頭痛肩こり腰痛の改善のためにいきなりここを選ぶことは少ないでしょうが、できるツボだと言われてもそうかもしれないなあと思えるくらいにはいろんなことに効くのです。というより、名医は効かせるという感じで刺したり焼いたりするのでしょう。名医ってすっげー!
手三里
2021/06/30
各駅停車のようにツボが並んでいます。今日は上廉からさらに一寸上がって「手三里(てさんり)」というところ。これも分かりやすく腕が痛むときに使えるツボです。
半身不随に加えて中風の改善も目指せるんだとこのツボは言っています。個人差はありますが、ここも押さえてみるとなかなか痛かったり。きっと感じやすいツボです。腹痛や下痢といった「陽明大腸経」という系列の名前から想像しやすい病にも効くみたいですよ。あとは風邪をひいたときにも有効だとか。ふむ、風邪をひいたら頭痛も肩こりも併発しますかね?腰痛は後回しですが、原因によって選択肢になるツボなんでしょう。
ところで一里って何メートルくらいですか?え?3900m!?
上廉
2021/06/20
四日市市より発信してます。
下廉の次は「上廉(じょうれん)」なんともシンプルな名付けですね。前回の下廉から一寸だけ上にあるツボです。
頭痛肩こり腰痛の中だと……こいつも頭痛に有効、腹痛も改善するかもって言われているのですが、半身不随もいけるという話があるんです。ホントですか。たった一寸ずれただけでそんなにでかい効果があるツボだとは。
実際、この辺りのツボは指で押さえるだけでも、人によってはすごく痛みを感じる時があります。何げない肌に見えて、かなり刺激を感じ易い場所なのかもしれませんね。喧嘩の時もきっと狙い目です。そもそも喧嘩はしないでください。
下廉
2021/06/10
四日市市より発信してますよ。
今日紹介するのは「下廉(げれん)」というツボ。今までより肘に近づいてきたツボですがここら辺は他にもいろんなツボが並んでいます。よくもまあこんなに細かく見つけたもんです。そして名前をつけたもんです。
場所が場所だけにそのまま腕が痛むときに使えるそうです。ほら、テニス肘になった方はいらっしゃいますか?ここらへんでそういうのに関わる筋肉を狙えます。
離れたところだと頭痛の改善にめまい。めまいの時は僕の鍼灸院の隣の耳鼻咽喉科に行ってください。あとは腹痛にも有効なんですって。腕を押さえて治せるのも不思議な話ですが、陽明大腸経だからって言われるだけで僕は納得してしまうかもしれません。肩こり腰痛はまだまだ射程外、もっと先のツボを探していきましょうか。
温溜
2021/06/01
四日市市より発信、って書こうとしたら四日七生ってミスタイプしていました。なんで?
本日は「温溜(おんる)」です。前回の偏歴からもう少し登ったところにあります。こいつの別名が「蛇頭」こんなところに蛇がいるんですか。「池頭」という別名もあります。池の頭ってどこ?
ここまでくると歯痛に有効だって話は少なくなるんですが、今度は口内炎に効くんだって話が出てきました。口の中の病気をこうやって手や腕にあるツボで治そうとする、昔の人の苦労を窺い知れそうな気がします。
頭痛肩こり腰痛なら前二つ、頭痛と肩こりならば射程内になってきます。ここは郄穴(げきけつ)っていう名前で分類されるツボのひとつで、郄穴っていうのは急性症状の改善を目指せるって評判のツボなんですよ。国試で覚えるのは必須なところだったりしますがこんな文字と理屈を並べてるだけで頭痛が起きそうなので僕の前で話題にしないでください。
偏歴
2021/05/30
四日市市より発信しますよ。
陽明大腸経のツボは手先から少しずつ上がっていきます。今日は「偏歴(へんれき)」手首よりも少し上にあります。
ここには超母指外転筋っていう筋肉があるんですが……チョウボシガイテンキンって僕が初めて聞いた時なぜかオリハルコンとかミスリルとかみたいな新型か架空の貴金属物質を思い浮かべていました。
なんてこった!こいつもまた歯痛に効くと言われているそうですよ。ツボを見つけていった昔の人は相当に歯の痛みに悩まされていたと見えます。陽渓に続き難聴や耳鳴りにも有効らしいですが、そういう症状に悩むときは僕の鍼灸院の隣に耳鼻咽喉科がありますのでそっち行きましょう。
さらには鼻炎にも効くって言われてますよ。ますます耳鼻咽喉科案件です。
鼻の調子や耳の調子が悪いせいで頭痛がおきるのも無きにしも非ず?症状によっては頭痛の改善に選ぶのもあり……なのかな?肩こり腰痛でしたらもう少し陽明大腸経を登って上の方のツボの出番ってところでしょう。
陽渓
2021/05/20
四日市市より!発信!!
今日紹介するのは「陽渓(ようけい)」別名が「中魁」ですけどなんて読むんですか。僕は漢字苦手なんですよお陰で覚えるのがホントに大変で……
ただ、場所は難しくありませんよ。手を広げてくださいな。こう、親指をぐっと広げる感じにして手の甲の方から見れば、その親指の根本に二つの筋肉の腱が浮き上がって、凹みができてると思います。その凹みにあるのが陽渓です。タバコ窩って書いても良いって教えられました。
こいつもまた歯痛に効くって言われてて、難聴やら耳鳴りにも効くんだとか。喉の痛みにも腫れにも目の充血にも……合谷ほどではありませんが昔の人はここも使って色々治そうとしてますな。頭痛も改善するよと言われても僕は疑わないかもしれません。肩こりも納得しちゃうかも。腰痛だとちょっとくらいは考えるかもしれません。
合谷
2021/05/10
四日市市より発信してますよ~。
本日紹介するのは「合谷(ごうこく)」どうでしょう、このツボは聞いた事がある人もいるのでは?なんでか知らないけど有名なツボでして、僕の鍼灸院に来てくれる方でも知っている人が多いです。僕の今操作しているこのPCも、合谷だけは一発で変換できます。
なお、別名は「虎口」こりゃまた猛々しい名前がついたもんです。
場所は、これまた有名なせいなのか流派によってちょっとずつ変わるみたいですね。教科書的には「手背第二中手骨橈側中点」なんて書きますが……簡単な方法だと、親指を人差し指側にぴったり並べてみた時、人差し指と親指の間で少し膨らむところがありませんか?大体その辺りです。
効能も多いんですよこれ。きっと昔の人もこのツボだけでいろんな病気を治していったんだと思います。鍼の刺し方、お灸の焼き方、やり方次第で刺激の量も色々、刺激が変われば効能も変わってくるのでしょう。特に風邪をひいた時なんかこのツボに浅めに刺すといいと聞きました。
頭痛肩こり腰痛だと一番当てはまるのは頭痛の改善でしょう。他の二つも風邪のせいで痛む時とかに応用して使えそうです。他に面白いもので高血圧とか糖尿病とかにも良いんだとか……気になる方はこれからここを手でグリグリして見ますか。なんだか揉み手をして怪しく取り入ろうとする変なやつになりそうです。やり過ぎるとかえって気分が悪くなる時もありますから気を付けてください。
三間
2021/05/01
まだまだ四日市市より発信します。
前回から場所も名前もお隣さん、「三間(さんかん)」です。ますます一間の存在が気になってきました。関節を一つ超えるだけでこのツボにたどり着きます。
このツボもまた歯痛に効くんだと言われています。今度歯が痛くなったらこの陽明大腸経始まってからの三つ、「商陽」「二間」「三間」をさくっと刺してみますか。それはそれで確かに鍼が気になって歯痛どころじゃなくなるかもです。
なお、こいつは眼痛にも効くそうですよ。頭痛改善という意味では場所が近づいてきましたね。頭痛の種類の中には目が痛むものもありますから、アプローチの仕方によってはありとも言えそうです。肩こり腰痛とは縁遠いですが、頭痛から連鎖している場合はこれまた狙い目なのかも?根底に何があるのか見定めていきたいところです。
二間
2021/04/30
お次のツボは「二間」じかんって読みます。一間はどこに行ったんですか。とある架空戦記の漫画の一巻だけがないっていう状況が過去にあったんですが気になって気になって仕方なかったですよ。それはAmazonで買いました。便利ですねAmazon。
場所は第二中手指節関節橈側の遠位陥凹部赤白肉際…ええい、字面だけ見てると僕は目が回ります。漢字を覚えるの苦手なんですよ。いつも通り参考画像をアップロードしておきますね。
このツボの効能にも喉の腫れや痛みというのがあるそうで、歯痛もいけるんだとか。でも歯が痛い時は普通に歯医者にいきましょう。鼻血にも効くそうなので今度出た時は試して見てください。このツボもまだまだ個性派って感じで頭痛肩こり腰痛改善となると圏外な感じでしょうか。
商陽
2021/04/20
四日市市より発信してるよん。
陽明大腸経は指先からスタート…指先は刺激が強い…ということは、最初っからなかなか強力なツボでございます。その名は「商陽(しょうよう)」場所は人差し指の爪のすぐそこ。手の甲を広げて見てくださいな。右手なら人差し指の爪の左下にありますよ。
効能は喉の痛みや腫れ、歯痛に熱症に難聴に緑内障!こんなところを狙ってこんな病を治してきたって、昔の人はどんな研究をしてたんですかホントに。現代医学だったら素直に普通に病院に行きましょ?頭痛肩こり腰痛と言ったありふれたものの改善にはもっと別のツボを狙うことになります。
陽明大腸経
2021/04/10
四日市市より発信していますよ。
前回で太陰肺経のツボは終わりました。次は「陽明大腸経」でございます。僕はこの歌で覚えました(https://www.youtube.com/watch?v=6wzUnZvb2YU)
今度は指先から顔に向かっていく流れですね。大腸という名前の通りお腹の方の病気に効くツボもありますが、腕にあるものですからそのまま腕の痛みに効いたり、顔までつながっているということは頭痛の改善も狙えたり、肩を通りますから肩こりだって狙えて、歯の痛みに効くものもあったりとなかなかバラエティ豊かなツボたちです。喉や顔までくるとアレですが、この経絡も比較的狙いやすい位置にあります。きっと昔の人もたくさん研究したんじゃないかなあ。
個人的な経験だと、お腹にあった問題がなぜか腰痛という腰の方で感じることがあって、そういう時、もしかしたらここを流れる経絡で治せるのかもしれません。何事も原因次第……そこを見定めるのも鍼灸師のお仕事だ!
陽明大腸経のツボは全部で20個です。次回から紹介していきましょう。どうぞよろしく。
少商
2021/04/01
四日市より発信しているぜ!今日はエイプリルフールだけど嘘は書かないよ!本当に四日市にいるから!!気紛れに天橋立とかに出かけてないよ!!本当だってば!!
太陰肺経、ラストのツボ。「少商(しょうしょう)」です。ついに指先までやってきましたね。場所は親指の爪のすぐそこ、爪甲角の外一分。今、手を広げて甲の方を見てください。右手だったらその親指の爪の左下にあるんです。左手だったら右下に。前回の魚際もそうでしたが、ここを鍼で刺すの!?お灸で焼くの?!
まあ、学生だった時に授業で刺しましたし刺されました。その時の印象からしてもなかなか辛いところです。別に泣いちゃうような痛みはないのですがじわじわきて、はやく抜いてほしいなあって思うんですよ。で、抜いたときに変な爽快感があるのです。これが癖になるんですな。
効能ですか?ここも咳とか喘息とか、喉の痛みにも効くんだって。頭痛肩こり腰痛ならやはり上の方の改善が見込めるかもしれません。もしもここで腰痛が治ったって話があったらぜひ聞かせてください。前も話しましたが、人の体は複雑ですから絶対治らないなんて言い切れません。
それ以外に鼻血に効くんだとか。中風に効いたり錯乱を沈めたりもできるそうで……なんとなく、強烈な刺激を与えてスイッチをリセットするようなイメージがついてきますね。反動というのか刺激というのか、それだけ強力なツボだと言えそうです。
魚際
2021/03/30
太陰肺経もあと二つになりました。今日は「魚際(ぎょさい)」親指の根本、膨らんでるところにあるツボです。これの何がお魚なんでしょう。鮎だったらたくさん卵を抱えてそうな感じの膨らみに見えないこともない、のかな?
このツボも太陰肺経の常連効果として咳に効くそうです。喉の腫れとか発熱みたいな、風邪っぽい症状にも効果があるそうですね。しかし手のひらっていうのは何かと敏感なところ。ここを鍼で刺したりお灸で焼いたりするのはちょっとやる方も勇気が入りますよ。ほら、ここですよここ。なんか痛そうじゃない?ああ怖い。
頭痛肩こり腰痛だと直接当てはまるものはありませんが……発熱、喉の腫れ、咳なんて聞いてたらきっと肩こりも頭痛も併発してそうな気がします。ちと遠回りなアプローチながら改善のために狙うのもありなのかもしれません。
太淵
2021/03/20
四日市市より発信中ですよ。
来た来た来た来た、来ましたよ。今回は「太淵(たいえん)」いや、なんてことはないはずですけどね。この「太淵」というツボは太陰肺経の原穴と言われるツボでして。何だかとっても偉いツボなんですよ。ツボにも役職とか階級があるんですな。どのくらい偉いって校長先生くらいです。
場所も分かりやすく手首の親指側。軽く抑えると脈を感じることができるところです。人によっては脈がぴこぴこ動いているのを目視できるかもですよ。僕のは見えます。
ここまで離れてくると、そして太陰肺経で重要なツボ、っていうことになると逆説的にも距離的にも、その効能に頭痛肩こり腰痛とは離れていきますね。どちらかと言えば背中よりも胸側の痛みの改善なら使えそうだとか。
離れたところだと喉の痛みや腫れに使うことがあるそうですよ。首を絞められた時に使ってみてください。そんな暇ないと思いますけど頑張ってくれ。
経渠
2021/03/10
四日市市より発信だ!
前回の「列欠」からすぐ手首の方へお隣さん、今回は「経渠(けいきょ)」です。お隣もお隣、その距離は五分しか離れていません。5分じゃないですよ、五分(ごぶ)です。一寸の半分。親指の幅の半分くらい。本当にすぐそこです。
そんな近くのツボだというのに、ここで対応するのは頭痛とか腰痛は離れて、太陰肺経おなじみの咳とか喘息とか。おそらくそれに関わるものでしょうが胸背痛にも対応できるそうです(大きな咳をすると背中を力んでしまいますよね?)
肩こり改善も原因によっては狙えるかもしれませんね。「必ず治る」なんて保証ができないように「絶対に治らない」とかいう確約もありませんから狙ってみたらどうでしょ。
列欠
2021/03/01
今日の紹介は「列欠(れっけつ)」から。場所は親指側の手首から少しだけ肘のほうに上がったところです。骨に沿っていくとちょっととんがってるところがあると思いますので、割とその近くですね。よくわかんない時はお近くの鍼灸生に聞いてください。
手首は手首で重要な関節、他にもいろんなツボが集まっています。ツボだけじゃなくて、骨も筋肉も色々ですね。お陰で国試でよく聞かれるところなんだとか。面倒だわ。
例えば「長母指外転筋腱」っていう筋肉がこのツボの近くにあるんですけど僕のPCは「長母市外転勤権」とかよくわからない街で働く権利みたいな変換をするもんだから面倒なことこの上ないです。
そんな手首近くにあるこのツボですが血尿に対応するのに使うことがあるそうですよ。頭痛肩こり腰痛の中なら頭痛…特に片頭痛の改善を目指すときにも使うそうです。前回の孔最みたいに、上にも下にも効くツボなんですな。
孔最
2021/02/20
四日市市より発信だ!
今回紹介するツボは「孔最(こうさい)」前の方の腕にありますよ。いつも通り参考になるかもしれない画像をアップロードしますね。
ツボの場所が流派によって変わってくると言うのはよくあることでして。この孔最も例外ではありません。場所が変わるのに合わせて主に治せる病気というのも変わったりして。ますますややこしいものですね。
そんな主治の中でも、どういうわけか痔の痛みを改善できるツボなんだそうです。こんな腕のところにあるというのも不思議な話。東洋的に説明を重ねてみても良いんですがやめます。決して僕が理由を知らないとかそういうわけじゃないぞ!本当だよ!
それと。ここまで来たツボの中では、頭痛肩こり腰痛の中でもはっきりと頭痛に効くという話があります。ちょうど場所も押しやすいところにあります。機会があれば試してみますか?
尺沢
2021/02/10
四日市市より発信するぞい。
太陰肺経のツボ、「尺沢(しゃくたく)」まで来ましたよ。別名が「鬼受」「鬼堂」って言うんですって。禍々しい雰囲気ですね。ただの肘のくぼみにあるツボなのに鬼とは。
この肘の周りには他にもいろんなツボが集まっています。別にここに限ったことじゃなく、関節の周りには何かといろんなツボがあるものです。昔の人も注目しやすいところだったんでしょうね。
さらにここは「合穴」と言う名前でも分類される、俗に役職のあるツボと言われるところだったりして……って、ここらへんの知識が必要なのはきっと国試に対応するべき学生でしょうか。語り出したら止まりません。ともかくそれなりに重要なツボってことです。
尺沢で対応できるものは……いつも通りの咳止めに喘息。上腕痛と言うのはこのツボのすぐ近くですからわかりやすいですが、喉の痛みだとか乳腺炎にここを使う話があるそうですよ。頭痛肩こり腰痛とは直接的なつながりは薄いですが、該当するところにひきつけがあった場合はここで改善を狙ってみても良いかもしれません。
俠白
2021/02/01
四日市市より発信中。
本日のツボは「俠白(きょうはく)」前回の「天府」から一寸だけ手の方に近づいたところにあります。一寸っていうのは大体親指の幅くらいです。こんな近くなら同じにすりゃあいいじゃんとか思ったこともありますけど歴史ある経絡経穴の話にそんな横槍入れたら怒られるどころじゃ済まないと思いますので黙っておきます。
なお、一寸どころかもっとすぐ近くに並んでいるのに効能が異なるというツボはこの後もどんどん出てきます。
喘息に有効なのも前回の天府と似たような感じ。すぐお隣さんなのに、心痛となったらこっちの方が良いそうですよ。こっちに吐血に対応する話はないそうです。頭痛肩こり腰痛の中ならやはり肩こり改善ですかね。心臓の痛みが肩こりに出てくる話はあるそうなので、ただの肩こりでも慎重にならねばならないところです。
天府
2021/01/30
四日市市より発信してますよ。
この最初の一文は僕の確かな生存確認です。たまーに四日市じゃないところからこのお知らせを更新している可能性もあります。家からあまり出ないで本ばっかり見てる僕ですけど、気まぐれでどこかに消えてる時もありますから。
三つ目のツボ紹介。今日は「天府(てんぷ)」です。前回の「雲門」から場所は大きく移動して、腕を曲げたときの力こぶの近くにあるツボです。狙える筋肉もそのまま上腕二頭筋。人によっては、軽く押さえるだけでもとても痛かったりするそうですよ。対決する相手の腕を押さえこんでその痛みで封印したら超かっこいいです。まあ、そんなスーパーインファイターに持ち込む前に普通のケンカの決着はついてそうです。
太陰肺経の流れのツボですから、ここでも喘息に対応することもできるそうです。頭痛肩こり腰痛の中だと……呼吸の乱れが肩こりに現れる時もあるので、こんな腕のツボを抑えて肩こりを改善する事だって目指せるかもしれません。
面白いものだと鼻血や吐血にここを使う時があるんだとか。頭痛がするのを通り越して血が出てきたときに試してみますか。その前に病院に行きましょう。
雲門
2021/01/20
四日市市より発信中。
二つ目のツボの紹介、前回の太陰肺経の流れに従って進めていきます。次は「雲門(うんもん)」ですね。
おおよその場所は画像で確認を。見ての通り前回の中府からちょっと上に行くだけであまり変わりません。解剖学の説明で言えばこの高さは「鎖骨下縁の高さ」になるそうです。全然関係ないけど鎖骨ってセクシーです。こりこりしたいです。綺麗な人と誰か交換したいです。
このツボで狙える筋肉は大胸筋。やはり呼吸に関わってくるので咳止めだとか喘息だとか、胸や背中の痛みに効くと言えそうです。頭痛肩こり腰痛の中ならここも肩こり改善ですね。少し面白いものだと動悸にもここが使えるそうですよ。
中府
2021/01/10
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太陰肺経……学生の時、僕はツボを歌で覚えていきました。これです。(https://www.youtube.com/watch?v=HbQAjzhRmeE)最初の経絡の最初の経穴…ツボが「中府(ちゅうふ)」です。
場所は第一肋間の高さで前正中線の外方六寸、鎖骨下窩の外側…と手元の本に書いてありますがそれだけの説明でわかる人はこのページも見てないんじゃないか?参考になるかもしれないおおよその場所は一緒に画像にしてアップロードしておきますね。詳しく知りたい人はお近くの鍼灸学校に入学してください。
ここには大胸筋と小胸筋っていう筋肉があります。呼吸のための肺が近いからか咳止めにも使えるみたいですね。喘息にも行けるかも。肩こり腰痛頭痛の中ではまず肩こり改善でしょうか。体の前の方ですが肩ですし、このツボの背中の方…つまりは肩に痛みがある時にも狙っていいそうです。
なんたって東洋医学は全身のバランスを取るのが目的ですから。後ろの方が痛くたって、もしかしたら原因が前の方にもあるかもしれませんからね。咳している人にここを押さえて止めたら超かっこいいです。たぶんそいつは神様でしょう。
太陰肺経
2020/12/30
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東洋医学で考える体のエネルギーっていうのは、経絡っていう大まかな流れ……別れ道のない迷路みたいな感じで、全身をぐるぐる巡っています。これから紹介していく太陰肺経という経絡はその流れの最初の通路みたいなもんでして。ツボ以外にも、いちいち通路には名前がついているんですな。
どんな流れかっていうと胸から腕、指先に向かって流れていくものだそうです。参考になるかもしれない画像をアップロードしておきます。
東洋医学の世界だとツボはこの通路で繋がっているという考え方なので、この太陰肺経の場合、手の方にあるツボを使って胸の方に影響を与えることができるってことになるんですな…。
……これ、真面目に解説すると終わりません。そもそも僕は教員免許は持ってませんし。うまく説明できる自信もないや。とりあえず、そういう名前の経絡があるって覚えておいてください。他の経絡の名前は追々話していきますね。
で、その太陰肺経。名前からなんとなく想像できるかもしれません。どれもこれも肺に関わるツボがいっぱいなのですよ。この肺っていうのも西洋的な肺じゃなくて、東洋的に見る肺なんですが……あああ!これも説明してると日が暮れる!
なんにせよ、肺の場所はわかりますよね?胸のあたりに病がある時、この経絡のツボを使う時があるのです。そして胸のあたりってことは……近くの肩こり改善にも効くかもしれない。さらにそのコリのせいで頭痛や腰痛が……なんて場合には、連鎖を決めるように他の痛みの改善もできるかもしれない。素敵ですね。
比較的自らの手でも刺激しやすい場所にあるツボたちですから、普段の生活でもちょっと意識してみてはいかがでしょう。
では、次回からそのツボたちをひとつひとつ解説していきますね……太陰肺経のツボは全部で11個。どうぞよろしく。