少商
2021/04/01
四日市より発信しているぜ!今日はエイプリルフールだけど嘘は書かないよ!本当に四日市にいるから!!気紛れに天橋立とかに出かけてないよ!!本当だってば!!
太陰肺経、ラストのツボ。「少商(しょうしょう)」です。ついに指先までやってきましたね。場所は親指の爪のすぐそこ、爪甲角の外一分。今、手を広げて甲の方を見てください。右手だったらその親指の爪の左下にあるんです。左手だったら右下に。前回の魚際もそうでしたが、ここを鍼で刺すの!?お灸で焼くの?!
まあ、学生だった時に授業で刺しましたし刺されました。その時の印象からしてもなかなか辛いところです。別に泣いちゃうような痛みはないのですがじわじわきて、はやく抜いてほしいなあって思うんですよ。で、抜いたときに変な爽快感があるのです。これが癖になるんですな。
効能ですか?ここも咳とか喘息とか、喉の痛みにも効くんだって。頭痛肩こり腰痛ならやはり上の方の改善が見込めるかもしれません。もしもここで腰痛が治ったって話があったらぜひ聞かせてください。前も話しましたが、人の体は複雑ですから絶対治らないなんて言い切れません。
それ以外に鼻血に効くんだとか。中風に効いたり錯乱を沈めたりもできるそうで……なんとなく、強烈な刺激を与えてスイッチをリセットするようなイメージがついてきますね。反動というのか刺激というのか、それだけ強力なツボだと言えそうです。
魚際
2021/03/30
太陰肺経もあと二つになりました。今日は「魚際(ぎょさい)」親指の根本、膨らんでるところにあるツボです。これの何がお魚なんでしょう。鮎だったらたくさん卵を抱えてそうな感じの膨らみに見えないこともない、のかな?
このツボも太陰肺経の常連効果として咳に効くそうです。喉の腫れとか発熱みたいな、風邪っぽい症状にも効果があるそうですね。しかし手のひらっていうのは何かと敏感なところ。ここを鍼で刺したりお灸で焼いたりするのはちょっとやる方も勇気が入りますよ。ほら、ここですよここ。なんか痛そうじゃない?ああ怖い。
頭痛肩こり腰痛だと直接当てはまるものはありませんが……発熱、喉の腫れ、咳なんて聞いてたらきっと肩こりも頭痛も併発してそうな気がします。ちと遠回りなアプローチながら改善のために狙うのもありなのかもしれません。
太淵
2021/03/20
四日市市より発信中ですよ。
来た来た来た来た、来ましたよ。今回は「太淵(たいえん)」いや、なんてことはないはずですけどね。この「太淵」というツボは太陰肺経の原穴と言われるツボでして。何だかとっても偉いツボなんですよ。ツボにも役職とか階級があるんですな。どのくらい偉いって校長先生くらいです。
場所も分かりやすく手首の親指側。軽く抑えると脈を感じることができるところです。人によっては脈がぴこぴこ動いているのを目視できるかもですよ。僕のは見えます。
ここまで離れてくると、そして太陰肺経で重要なツボ、っていうことになると逆説的にも距離的にも、その効能に頭痛肩こり腰痛とは離れていきますね。どちらかと言えば背中よりも胸側の痛みの改善なら使えそうだとか。
離れたところだと喉の痛みや腫れに使うことがあるそうですよ。首を絞められた時に使ってみてください。そんな暇ないと思いますけど頑張ってくれ。
経渠
2021/03/10
四日市市より発信だ!
前回の「列欠」からすぐ手首の方へお隣さん、今回は「経渠(けいきょ)」です。お隣もお隣、その距離は五分しか離れていません。5分じゃないですよ、五分(ごぶ)です。一寸の半分。親指の幅の半分くらい。本当にすぐそこです。
そんな近くのツボだというのに、ここで対応するのは頭痛とか腰痛は離れて、太陰肺経おなじみの咳とか喘息とか。おそらくそれに関わるものでしょうが胸背痛にも対応できるそうです(大きな咳をすると背中を力んでしまいますよね?)
肩こり改善も原因によっては狙えるかもしれませんね。「必ず治る」なんて保証ができないように「絶対に治らない」とかいう確約もありませんから狙ってみたらどうでしょ。
列欠
2021/03/01
今日の紹介は「列欠(れっけつ)」から。場所は親指側の手首から少しだけ肘のほうに上がったところです。骨に沿っていくとちょっととんがってるところがあると思いますので、割とその近くですね。よくわかんない時はお近くの鍼灸生に聞いてください。
手首は手首で重要な関節、他にもいろんなツボが集まっています。ツボだけじゃなくて、骨も筋肉も色々ですね。お陰で国試でよく聞かれるところなんだとか。面倒だわ。
例えば「長母指外転筋腱」っていう筋肉がこのツボの近くにあるんですけど僕のPCは「長母市外転勤権」とかよくわからない街で働く権利みたいな変換をするもんだから面倒なことこの上ないです。
そんな手首近くにあるこのツボですが血尿に対応するのに使うことがあるそうですよ。頭痛肩こり腰痛の中なら頭痛…特に片頭痛の改善を目指すときにも使うそうです。前回の孔最みたいに、上にも下にも効くツボなんですな。
孔最
2021/02/20
四日市市より発信だ!
今回紹介するツボは「孔最(こうさい)」前の方の腕にありますよ。いつも通り参考になるかもしれない画像をアップロードしますね。
ツボの場所が流派によって変わってくると言うのはよくあることでして。この孔最も例外ではありません。場所が変わるのに合わせて主に治せる病気というのも変わったりして。ますますややこしいものですね。
そんな主治の中でも、どういうわけか痔の痛みを改善できるツボなんだそうです。こんな腕のところにあるというのも不思議な話。東洋的に説明を重ねてみても良いんですがやめます。決して僕が理由を知らないとかそういうわけじゃないぞ!本当だよ!
それと。ここまで来たツボの中では、頭痛肩こり腰痛の中でもはっきりと頭痛に効くという話があります。ちょうど場所も押しやすいところにあります。機会があれば試してみますか?
尺沢
2021/02/10
四日市市より発信するぞい。
太陰肺経のツボ、「尺沢(しゃくたく)」まで来ましたよ。別名が「鬼受」「鬼堂」って言うんですって。禍々しい雰囲気ですね。ただの肘のくぼみにあるツボなのに鬼とは。
この肘の周りには他にもいろんなツボが集まっています。別にここに限ったことじゃなく、関節の周りには何かといろんなツボがあるものです。昔の人も注目しやすいところだったんでしょうね。
さらにここは「合穴」と言う名前でも分類される、俗に役職のあるツボと言われるところだったりして……って、ここらへんの知識が必要なのはきっと国試に対応するべき学生でしょうか。語り出したら止まりません。ともかくそれなりに重要なツボってことです。
尺沢で対応できるものは……いつも通りの咳止めに喘息。上腕痛と言うのはこのツボのすぐ近くですからわかりやすいですが、喉の痛みだとか乳腺炎にここを使う話があるそうですよ。頭痛肩こり腰痛とは直接的なつながりは薄いですが、該当するところにひきつけがあった場合はここで改善を狙ってみても良いかもしれません。
俠白
2021/02/01
四日市市より発信中。
本日のツボは「俠白(きょうはく)」前回の「天府」から一寸だけ手の方に近づいたところにあります。一寸っていうのは大体親指の幅くらいです。こんな近くなら同じにすりゃあいいじゃんとか思ったこともありますけど歴史ある経絡経穴の話にそんな横槍入れたら怒られるどころじゃ済まないと思いますので黙っておきます。
なお、一寸どころかもっとすぐ近くに並んでいるのに効能が異なるというツボはこの後もどんどん出てきます。
喘息に有効なのも前回の天府と似たような感じ。すぐお隣さんなのに、心痛となったらこっちの方が良いそうですよ。こっちに吐血に対応する話はないそうです。頭痛肩こり腰痛の中ならやはり肩こり改善ですかね。心臓の痛みが肩こりに出てくる話はあるそうなので、ただの肩こりでも慎重にならねばならないところです。
天府
2021/01/30
四日市市より発信してますよ。
この最初の一文は僕の確かな生存確認です。たまーに四日市じゃないところからこのお知らせを更新している可能性もあります。家からあまり出ないで本ばっかり見てる僕ですけど、気まぐれでどこかに消えてる時もありますから。
三つ目のツボ紹介。今日は「天府(てんぷ)」です。前回の「雲門」から場所は大きく移動して、腕を曲げたときの力こぶの近くにあるツボです。狙える筋肉もそのまま上腕二頭筋。人によっては、軽く押さえるだけでもとても痛かったりするそうですよ。対決する相手の腕を押さえこんでその痛みで封印したら超かっこいいです。まあ、そんなスーパーインファイターに持ち込む前に普通のケンカの決着はついてそうです。
太陰肺経の流れのツボですから、ここでも喘息に対応することもできるそうです。頭痛肩こり腰痛の中だと……呼吸の乱れが肩こりに現れる時もあるので、こんな腕のツボを抑えて肩こりを改善する事だって目指せるかもしれません。
面白いものだと鼻血や吐血にここを使う時があるんだとか。頭痛がするのを通り越して血が出てきたときに試してみますか。その前に病院に行きましょう。
雲門
2021/01/20
四日市市より発信中。
二つ目のツボの紹介、前回の太陰肺経の流れに従って進めていきます。次は「雲門(うんもん)」ですね。
おおよその場所は画像で確認を。見ての通り前回の中府からちょっと上に行くだけであまり変わりません。解剖学の説明で言えばこの高さは「鎖骨下縁の高さ」になるそうです。全然関係ないけど鎖骨ってセクシーです。こりこりしたいです。綺麗な人と誰か交換したいです。
このツボで狙える筋肉は大胸筋。やはり呼吸に関わってくるので咳止めだとか喘息だとか、胸や背中の痛みに効くと言えそうです。頭痛肩こり腰痛の中ならここも肩こり改善ですね。少し面白いものだと動悸にもここが使えるそうですよ。
中府
2021/01/10
四日市市より発信しています。
太陰肺経……学生の時、僕はツボを歌で覚えていきました。これです。(https://www.youtube.com/watch?v=HbQAjzhRmeE)最初の経絡の最初の経穴…ツボが「中府(ちゅうふ)」です。
場所は第一肋間の高さで前正中線の外方六寸、鎖骨下窩の外側…と手元の本に書いてありますがそれだけの説明でわかる人はこのページも見てないんじゃないか?参考になるかもしれないおおよその場所は一緒に画像にしてアップロードしておきますね。詳しく知りたい人はお近くの鍼灸学校に入学してください。
ここには大胸筋と小胸筋っていう筋肉があります。呼吸のための肺が近いからか咳止めにも使えるみたいですね。喘息にも行けるかも。肩こり腰痛頭痛の中ではまず肩こり改善でしょうか。体の前の方ですが肩ですし、このツボの背中の方…つまりは肩に痛みがある時にも狙っていいそうです。
なんたって東洋医学は全身のバランスを取るのが目的ですから。後ろの方が痛くたって、もしかしたら原因が前の方にもあるかもしれませんからね。咳している人にここを押さえて止めたら超かっこいいです。たぶんそいつは神様でしょう。
太陰肺経
2020/12/30
四日市市より発信してます。
東洋医学で考える体のエネルギーっていうのは、経絡っていう大まかな流れ……別れ道のない迷路みたいな感じで、全身をぐるぐる巡っています。これから紹介していく太陰肺経という経絡はその流れの最初の通路みたいなもんでして。ツボ以外にも、いちいち通路には名前がついているんですな。
どんな流れかっていうと胸から腕、指先に向かって流れていくものだそうです。参考になるかもしれない画像をアップロードしておきます。
東洋医学の世界だとツボはこの通路で繋がっているという考え方なので、この太陰肺経の場合、手の方にあるツボを使って胸の方に影響を与えることができるってことになるんですな…。
……これ、真面目に解説すると終わりません。そもそも僕は教員免許は持ってませんし。うまく説明できる自信もないや。とりあえず、そういう名前の経絡があるって覚えておいてください。他の経絡の名前は追々話していきますね。
で、その太陰肺経。名前からなんとなく想像できるかもしれません。どれもこれも肺に関わるツボがいっぱいなのですよ。この肺っていうのも西洋的な肺じゃなくて、東洋的に見る肺なんですが……あああ!これも説明してると日が暮れる!
なんにせよ、肺の場所はわかりますよね?胸のあたりに病がある時、この経絡のツボを使う時があるのです。そして胸のあたりってことは……近くの肩こり改善にも効くかもしれない。さらにそのコリのせいで頭痛や腰痛が……なんて場合には、連鎖を決めるように他の痛みの改善もできるかもしれない。素敵ですね。
比較的自らの手でも刺激しやすい場所にあるツボたちですから、普段の生活でもちょっと意識してみてはいかがでしょう。
では、次回からそのツボたちをひとつひとつ解説していきますね……太陰肺経のツボは全部で11個。どうぞよろしく。